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かつてニューヨーク・マンハッタンの55番街と6番街の角にあった、ロバート・インディアナの彫刻「LOVE」。ミッドタウンの日常的に溶け込み、人々を喜ばせていたパブリックアートの一つは、保存のために2019年に撤去された。
それ以来、人々の目に触れることはなかったが、「ロックフェラーセンター」がロバート・インディアナ・レガシー・イニシアティブと提携して2023年9月13日(水)から10月24日(火)まで開催されるインディアナの作品を展示するイベントで、この象徴的な作品がミッドタウンに戻ってくることになった。
高さ12フィートで多色アルミニウム製のこの作品は、1960年代にインディアナが「ニューヨーク近代美術館」のために手がけたフロタージュドリーイングのシリーズをきっかけに造られた。ニューヨークで初めて展示されたのは1971年で、当初はセントラルパークに設置されたという。
ロバート・インディアナ・レガシー・イニシアティブの創設者、シモン・サラマ・カロは、この秋の展示について次のように述べている。
「ロックフェラーセンターのチームと協力して、ロバート・インディアナの作品をニューヨークの人々にもたらすことを光栄に感じます。彼の芸術を活気ある街の風景の一部とし、一般の方々に見てもらうことが、ボブ(ロバート)が常に望んでいたことです」
「ボブのレガシーはこの偉大な都市の歴史と結びついており、特に彼が若いアーティストとしてエネルギーを感じた場所に『LOVE』が戻ってくることは誇りです。彼の作品がニューヨーカーとロックフェラーセンターを訪れる人々に新たなインスピレーションを与えることを願っています」
「LOVE」のほかに展示される彫刻には、壮大な作品「ONE Through ZERO (The Ten Numbers)(1980-2001)」もある。これは8つの8フィート(約2.5メートル)の高さのコルテン鋼製彫刻から成る立体作品で、記者発表では「人間の生まれから死までのサイクルを表現されたもの」と紹介された。
彼がかつて「数字は私の人生を満たしています。愛以上に私の人生を満たしています。私たちは生まれた瞬間から数字に浸かっています」と語ったことからも分かるように、数字と数字同士のつながりは、インディアナの作品の中で頻繁に現れるモチーフだ。
ロックフェラーセンターの展示イベントでは、「The Rink at Rockefeller Center」を囲む193本の旗にも、インディアナの「平和の絵画」シリーズからのイメージがフィーチャーされる。このシリーズは、2001年に起こった「世界貿易センター」に対する攻撃への反応として作成されたもの。インディアナは2003年に「私は自分の平和の絵画を一つの長い詩と考えています。各絵は一つのスタンザのようなものなのです」と話している。
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