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パリにある世界的に有名な美術館の一つであるルーヴル美術館は2023年1月上旬、混雑を防ぐために1日の入場者数を3万人に制限することを発表した。同美術館の館長であるローランス・デ・カールは、「特に初めてルーヴル美術館を訪れる人にとって、楽しい体験になるように」と説明し、この動きを正当化している。
今のところ、慌てる必要はないかもしれない。ルーヴル美術館では以前から、オンラインで入場枠を予約することが可能だ。また、2019年には1日4万5000人だった来館者数も、パンデミックによる閉館時期を経て再開してからは1日3万人程度にとどまっている。
ただこの新しい方針は、現在の観客数を維持し、以前のレベルまで増加しないようにすることを意図したものだともいえる。特に、2024年のパリオリンピックを見据えているということだろう。
「モナリザ」をラグビーのスクラムの中にいるように感じることなく眺められるのであれば、それは素晴らしいことだ。より快適な鑑賞体験のために支払う代償は、そう大きくはないといえるかもしれない。
この来館者制限は、すでに実施されている。近々同美術館へ行く予定があるのであれば、これまでより少し計画的に動き、入場枠を事前予約するのがいいだろう。
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