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週の労働時間が最も短い国はオランダ

OECDがデータまとめ、北欧の国々も追随

Ed Cunningham
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Ed Cunningham
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Time Out Tokyo Editors
Noord in Amsterdam
Photograph: fokke baarseen / Shutterstock.com
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パンデミックとワークフロムホーム(WFH)の台頭を受け、人々はようやく生活の優先順位をはっきりさせつつある。ワークライフバランスは以前にも増して重要視され、世界各地では週休4日制が浸透。人々は日常が戻ろうとしている今でも、リモートでの仕事を続けたがっている。

しかし、国によってはそもそも以前から労働時間が短いところもある。労働文化の違い、雇用者権利の確立、賃金の高さなどその要因はさまざまだが、そうした国ではすでにワークライフバランスが成立しているといえる。

では、どの国が最も労働時間が短いのだろうか。経済協力開発機構(OECD)が、データを精査し、それを明らかにした。

OECDが38カ国の平均労働時間をまとめたページによると、2020年 (入手可能な最新のもの)に最も労働時間が短い国は、オランダとなった。オランダ人の平均労働時間は週29.5時間だったそうだ。2位以下は、デンマーク(同 32.5時間)、ノルウェー(同33.6時間)と続いている。ワークライフバランスを重視するならば、北欧に住むのがおすすめということなのかもしれない。

OECD加盟国全体の平均労働時間は37時間で、イギリスは36.3時間、アメリカは38.7時間だった。一方、最も労働時間の長い国は、コロンビア。コロンビア人は毎週平均47.6時間という驚異的な労働時間をこなしているようだ。週の労働時間が短さで10位までに入った国は以下の通り。

週の労働時間が短い国ランキング(OECD)
※数字は週の平均労働時間

1. オランダ 29.5時間
2. デンマーク 32.5時間
3. ノルウェー 33.6時間
4. スイス 34.6時間
5. オーストリア 35.5時間
5. ベルギー 35.5時間
5. イタリア 35.5時間
8. アイルランド 35.6時間
9. スウェーデン 36時間
10. フィンランド 36.3時間
10. イギリス  36.3時間

原文はこちら

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