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2021年、引っ越しをしたアメリカ人は全体の約8.4%だったという。この数字は、「活動的」な我々にとって歴史的な低さといえる。理由はおそらく、新型コロナウイルスによる収入減(そして家をより快適にするための改修を繰り返したこと)だろう。
しかし、2022年も半分以上が過ぎ、冬になる前に引っ越しを考えている人も多いのではないか。その際、重要な決断となるのが、住む州を選ぶことだ。
個人向け金融サイトであるWalletHubがそのヒントになるランキングを発表している。同社では、住宅コストや所得の伸び、教育水準、安全性、生活の質、病院での治療の質など、「住みやすさ」に関する52の比較ポイントについて、アメリカ全50州のデータを調査して比較。2022年版「アメリカの住みやすい州トップ20」を算出した。
その結果、トップに入ったのはマサチューセッツ州。同州は教育と健康で全米1位、安全で4位、生活の質で6位、経済で10位となった。物価の安さでは50州中44位と低くかったが、総合得点では僅差で2位の州に勝利した。
マサチューセッツ州は知識人が多い地域として知られ、四季があり、ハイテク産業が盛ん。農業や漁業、そのほかのほかの産業も盛んだ。そして、ボストンベークドビーンズもある。これはもう、マサチューセッツに移住するべきだろう。
ニュージャージー州はマサチューセッツ州にわずかに及ばず、全体では2位となった。しかし安全性では1位、教育と健康では5位、生活の質では7位となった。ただ経済では39位、物価の安さでは48位と、最悪ではなかったが、もう少しで最下位という順位だった。ニュージャージーには素晴らしいビーチ、多様な文化、風光明媚(めいび)なハイウェイ、そしてたくさんのおいしい食べ物がある。ちなみに、ブルース・スプリングスティーンが同州の出身だ。
3位はニューヨーク州。同州は生活の質でトップとなり、安全性で2位、教育と健康で16位、経済で37位、物価の安さで46位となった。世界有数の観光地であるニューヨーク市のほか、この州にはたくさんの州立公園や美しい自然、素晴らしい博物館、世界で最も有名な滝の一つを有する。
この調査からは興味深いことも分かっている。例えば、メイン州は人口1人当たりの暴力犯罪件数が最も少なく、アラスカ州は最も多いという。ニューハンプシャー州は貧困層の割合が最も低く、最も高いのはミシシッピ州だった。
サウスダコタ州では労働者の通勤時間が平均17分と短く、ニューヨーク州の34分と比較すると、通勤がそれほど苦になっていないと思われる。最も物価が安いのはアラバマ州で、ノースダコタ州では経済が強いことが分かった。
各カテゴリーの最下位(50位)も見てみよう。安全性についての評価が最も低かったのはニューメキシコ州、生活の質ではアラスカ州、教育と健康でミシシッピ州だった。経済ではイリノイ州で、物価の安さではカリフォルニア州となった。
20位までのランキングは以下の通りだ。
アメリカの住みやすい州トップ20
(WalletHub)
1. マサチューセッツ州
2. ニュージャージー州
3. ニューヨーク州
4. アイダホ州
5. バージニア州
6. ニューハンプシャー州
7. フロリダ州
8. ワイオミング州
9. ミネソタ州
10 ウィスコンシン州
11. メイン州
12. バーモント州
13. ユタ州
14. ペンシルベニア州
15. イリノイ州
16. アイオワ州
17. メリーランド州
18. ノースダコタ州
19. モンタナ州
20. コロラド州
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『These are officially the best states to live in for 2022(原文)』
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