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アメリカでUFOを目撃できる「かも」しれない州は、カリフォルニア

過去24年の報告数がトップ

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
Unidentified flying object. Two UFOs flying over a road among the trees. 3D illustration.
Photograph: Shutterstock/ ktsdesign
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アメリカで未確認飛行物体(UFO)を最も「見られるかもしれない」州はどこだろうか。それは、カリフォルニア州だ。1998年以降のデータによると、同州では空に浮かぶ円盤状の物体や夜間に不規則に飛ぶ奇妙な光などの未確認飛行物体について、1万5457件の報告があるという。 

このデータは、National UFO Reporting Centerのもの。オンライン旅行出版社Travel Lensが同データを収集・分析したところによると、カリフォルニア州に次いで未確認飛行物体の報告が多いのはフロリダ州で、その数は過去24年間で7790件。カリフォルニア州とはかなり差があることが分かった。もしかしたら地球外生命体は、我々が住むこの惑星に控えめに降り注ぐ太陽の輝きを浴びて楽しんでいるのかもしれない。

Travel Lensのランキングによると、ほかに未確認飛行物体についての報告が多いのは、以下の州となっている。

未確認飛行物体報告が多いアメリカの州
(National UFO Reporting Center /Travel Lens)
※数値は、1998〜2022年の報告数

1. カリフォルニア州 15457
2. フロリダ州 7790
3. ワシントン州 6885
4. テキサス州 5805
5. ニューヨーク 5618
6. ペンシルバニア 4769
7. アリゾナ 4735
8. オハイオ州 4244
9. イリノイ州 4111
10. ミシガン州 3485

Travel Lensの広報担当者はプレスリリースで、「UFOの報告件数でカリフォルニア州がトップになったことは、意外に思われるかもしれません。2022年のUFOに関する報告は、全世界で5000件近くあります。この数字でも分かる通り、UFO信仰は今でも非常に強いのです」と述べている。

UFOや「宇宙人にさらわれる」といったような発想は、常に陰謀論やミステリーへと発展。我々の想像力をかき立て、「未知との遭遇」から「インデペンデンス・デイ」、そして映画史上最も恐ろしい「ファイヤー・イン・ザ・スカイ」まで、宇宙人が我々に何を望んでいるのかについて、さまざまなストーリーが生まれてきた。

空飛ぶ円盤や緑色の小さな男(あるいは灰色の男)の目撃例といえば、ニューメキシコ州を思い浮かべる人がほとんどだろう。同州の人口4万7000人余りの小さな町であるロズウェルは、1974年にUFOが墜落したとされる場所であり、UFOコミュニティーでは伝説のようになっている場所だ。そのため、宇宙生物の検視、奇妙な異世界の技術、そしてもちろんベルクロ(マジックテープ)に関するあらゆるストーリーが語られてきた。しかし上記のランキングでは、ニューメキシコ州はトップ10にさえ入っていない。

カリフォルニア州についてもう一つ忘れてはならないことがある。同州はネバダ州と隣接しているが、その州境からそれほど遠くないグルーム・レイクに実験施設があり、ここはロッキード・マーティン社の「スカンクワークス」(航空機の試作を秘密裏開発する部門の通称)の拠点でもある。一般には「エリア51」として知られている場所だ。そうなると、カリフォルニア州での未確認飛行物体の目撃例の多くは、モハベ砂漠、デスバレー、シエラネバダ山脈の上空を飛ぶ単なる実験機ではないかと疑われるが、それも十分あるといえる。 

アメリカ航空宇宙局(NASA)は、ちょうど2022年10月21日に、未確認飛行物体の目撃情報を調査するチームを結成すると発表した。このチームは、未分類のデータを使って一般市民、地方自治体、法執行機関などによるデータの収集方法を調査し、未確認飛行物体の「将来の研究のための基礎固め」をする。その目的は、未確認飛行物体に関する将来の分析のためのロードマップのようなものを作成し、最終的にどの事象が自然であり、どれがそうでないかを判断することだという。

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