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航空業界は今、世界中でちょっとした騒動に見舞われている。空港では長い行列ができ、ロストバッゲージは山積み。出発便掲示板は遅延や欠航便だらけだ。
少し前に、ヨーロッパで今一番遅延の多い空港が明らかになったばかりだが、今度はフライトトラッキングサイトであるFlightAwareが、全世界で最も遅延やキャンセルの多い空港をランキングにまとめた。同ランキングのベースにしているデータは、2022年5月26日〜7月19日のものだ。
まずは、最も遅延の多い空港について。FlightAwareによると、世界一遅延がひどい空港は、カナダ・トロントのピアソン国際空港だという。調査対象期間中、全フライトの52.5%という、とんでもない割合で遅延が発生した。そう、半数以上だ。次に遅延が多いのが、ドイツのフランクフルト空港(遅延の割合は45.4%)、そしてフランスのパリ・シャルル・ド・ゴール空港(43.2%)が続いた。トップ10は以下の通り。
世界で最も遅延遅延が多い空港 トップ10(FlightAware)
※2022年5月26日〜7月19日の集計
※数字は全フライトにおける遅延の割合
1. トロント・ピアソン国際空港(カナダ)52.5%
2. フランクフルト空港(ドイツ)45.4%
3. シャルル・ド・ゴール空港(フランス)43.2%
4. アムステルダム・スキポール空港(オランダ)41.5%
5. ロンドン・ガトウィック空港(イギリス)41.1%
6. ロンドン・ヒースロー空港 (イギリス)40.5%
7. ミュンヘン空港(ドイツ)40.4%
8. アテネ国際空港(ギリシャ)37.9%
9. シドニー国際空港(オーストラリア)34.2%
10. オーランド国際空港(アメリカ、フロリダ)33.4%
遅延よりもっと良くないのが、フライトが完全にキャンセルされてしまうことだ。
同じくFlightAwareのランキングによると、最も悪いのは中国の深圳宝安国際空港で、ここ数週間で全フライトの7.9%がキャンセルされている。2位と3位は、共にニューヨークエリアにある2つの空港が入った。トップ10に入ったのは、ほとんどが中国かアメリカにある空港だが、インドネシア、オーストラリア、オランダからもランクインしている。
世界で最もキャンセルが多い空港 トップ10(FlightAware)
※2022年5月26日〜7月19日の集計
※数字は全フライトにおけるキャンセルの割合
1. 深セン宝安国際空港(中国)7.9%
2. ニューアーク・リバティー国際空港(アメリカ)7.4%
3. ラガーディア空港(アメリカ)7%
4. トロント・ピアソン国際空港(カナダ)6.5%
5. スカルノハッタ国際空港(インドネシア)6.2%
6. シドニー国際空港(オーストラリア)5.9%
7. 広州白雲国際空港(中国)5.2%
8. ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(アメリカ)5%
9. 重慶江北国際空港(中国)4.6%
10. アムステルダム・スキポール空港(オランダ)3.9%
これらのランキングは、今後数カ月間、どこかの飛行機に乗るのであれば、間違いなく知っておく価値がある情報といえるだろう。
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