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Netflixで配信されているティム・バートンの人気作「アダムス・ファミリー」のスピンオフドラマシリーズ「ウェンズデー」が絶好調だ。初週だけで視聴3億4000万時間を記録し、世界中で視聴記録を更新している。ジェナ・オルテガが16歳のウェンズデー・アダムスを演じる、この物語の不気味なゴシック様式の世界感は、どこで撮影され、生み出されているのか、気になっている人も多いことだろう。
「ウェンズデー」に登場する場所の一つは、ルーマニアのブシュテニ。もっと具体的にいうと、ブシュテニ山脈の森林に覆われた丘や谷の間に位置する、100年以上の歴史を持つカンタクジーノ城だ。ドラマでこの城は、CGの「魔法」でゴシック様式の建物に変えられ、ネヴァーモア学園として使われている。
この学園は「エモい」ホグワーツ魔法魔術学校のようなもの。ウェンズデーは両親のモーティシアとゴメス・アダムス(キャサリン・ゼタ=ジョーンズとルイス・グスマン)によって、自分の超能力をコントロールできるようになるためにここに入学させられる。
カンタクジーノ城は、1911年にルーマニアの政治家ゲオルゲ・グリゴア・カンタクジーノによって建てられた。現在は、隣接する木立や噴水があるおとぎ話の世界のような公園と一緒に一般公開されている。
ただし、ここを訪れても「アダムス的」な不気味な雰囲気の内装は期待しないように。室内シーンの一部は、車で2時間南に行ったブカレストのモンテオル・ハウスで撮影されたものだ。代わりに絵が描かれた天井、貴族の紋章、白い石の暖炉、上品なしっくいの大理石などを見ることができ、レストラン「カンタ・キュイジーヌ(Canta Cuisine)」ではフランス風のリッチな料理が味わえる。これにはきっと、「フェスターおじさん」も文句は言わないはずだ。
このドラマでは学園以外にも、ルーマニアのさまざまな実在の場所が登場。Netflix Romaniaでは、各所がどのように「アダムスランド」へと変貌を遂げたのかが分かる、短い動画を用意している。城の公式ウェブサイトでは、訪問するための情報を確認することができる。「ウェンズデー」全8話はNetflixで配信中だ。
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