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2020年9月、エースホテル(Ace Hotel)はロックダウンによる閉鎖を続けていたロンドンのショーディッチにあるホテルを再オープンしないという発表を行った。このことは、ある意味で象徴的な瞬間だったといえるだろう。
アメリカで注目されていたホテルブランドであるエースがロンドンにオープンしたのは、2013年。この時、多くの人はショーディッチがついに「成長」を遂げ、本格的な「ヒップな観光地」として国際的に認識されたのだと感じたものだ。今、彼らが展開しているのは、ロサンゼルスのダウンタウン、京都、ポートランドで、この夏にはブルックリンにもオープンする。こうした都市を選ぶブランドだからこそ、ショーディッチにエースがあったことは意味が大きかったのだ。
そのショーディッチの旧エースホテルが、2021年秋に新たなホテル、100 Shoreditchとして生まれ変わることになった。リニューアルを手がけるのは、サウスバンクにある超豪華なホテル、Sea Containersを所有するLore Group。新ホテルには素晴らしいことに、6つのレストランとバーがあり、さらに「街を一望できるルーフトップには新しい空間が誕生する」という。レストランの一つは、「地元で調達されたサステナブルシーフード」を専門とする予定。オープン後はきっとエリア自慢の店になるだろう。
このホテルのリニューアルにより、やんちゃな人たちの遊び場として絶頂期にあった2000年代のショーディッチの雰囲気が戻ってくるのではないかと思った人もいるかもしれないが、それはなさそうだ。Lore Groupのクリエーティブディレクターは「今回のリデザインは、ショーディッチが過去10年間にどのように変わってきたかを反映しており、インテリアにはこの成長したこのエリアの雰囲気を反映しています」と語っている。素晴らしい。秋のオープンが楽しみだ。
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