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2021年11月14日、タイ政府はタイ南部のピピレ島にあるマヤビーチへの観光客訪問を再開すると発表した。タイランドハイパーリンクスの報道によると、2022年1月からの実施を予定している。
再開に際しては制限が設けられている。ビーチへ向かうにはマヤ湾からボートで直接の侵入は認められず、同島反対側にあるロサマ湾から上陸して陸路で向かうこと、訪問は10〜16時で1人1時間、桟橋に停められるボートは8隻まで、など厳しいものだ。
その背景には、政府によるサンゴ礁保護政策がある。同ビーチは、2000年に公開された映画『ザ・ビーチ』のロケ地となったことをきっかけに観光客が激増、サンゴ礁の破壊など環境の変化が著しくなった。これを受けて政府は2018年6〜9月、ビーチを閉鎖して環境保全を実施。TABI LABOによると、閉鎖をはじめとしたサンゴ礁保護プログラムが功を奏して、今回の再開にこぎつけたということだ。
なお、朝日新聞の報道によると、タイ政府はコロナ禍における観光業などの回復を目的として、日本を含む46の国と地域を対象に入国者の隔離免除を11月1日から実施。ただし、その条件にはワクチン接種完了のほか、保障額5万ドル(約570万円)以上の医療保険加入など厳しい条件が求められている。
すでに7月にもプーケットで接種者の隔離免除を行って外国人誘致を図ったが、来訪者は90日間で約4万2000人と目標の10万人には及ばなかった。今回のビーチ解放も隔離免除と同じく厳しい制約付きであるため、観光の起爆剤となるかは不透明といわざるを得ないだろう。
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