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天王洲を拠点にアート界で躍進を続ける寺田倉庫が、新生アートアワードとなる『TERRADA ART AWARD 2021』を開催中。2020年にも新たなアートコンプレックスや、コレクターズミュージアム、水上ホテルをオープンしたことで話題を集めた寺田倉庫だが、本アワードは若手アーティストの発掘だけでなく、創作活動をサポートして世界に羽ばたくまでのキャリアを応援する内容となっている。
「開かれたアート」を支える多彩な選考員
対象活動は、絵画やインスタレーション、映像、写真、身体表現、音または音楽、など全ての媒体を含む現代アート作品全般にわたる。最終審査員は、森美術館の現館長であり、国際芸術祭『あいち2022』の芸術監督に就任した片岡真美をはじめ、サザビーズの現代美術部門、アジア統括およびシニアディレクターの寺瀬由紀、ライゾマティクスの真鍋大度など、実力とセンスを兼ね備えた人材がそろう。
また重要な第一次審査員は、『小金井アートフルアクション』ディレクターの小川希、アーツカウンシル東京の森司、2020年に千葉市美術館で行われた展示でも話題を集めた、現代アートチームの目[mé]などが担当する。
大賞は寺田倉庫で展示、副賞に『ルイナール ブラン・ド・ブラン』も
一次選考通過者の発表は2021年5月17日(月)。その後二次選考期間には展示プランの提出や最終審査員によるポートフォリオ審査を経て、12月10日(金)〜23日(木)にファイナリスト5組の新作が寺田倉庫 G3-6Fで展示される。ファイナリストには、各300万円の賞金(新作制作、展示の費用を含む)のほか、オーディエンス賞1組に100万円を授与。
副賞には、世界最古のシャンパーニュメゾン『ルイナール ブラン・ド・ブラン』(1500ml)のほか、ピグモン トーキョー(PIGMENT TOKYO)取り扱いの商品10万円分や、ワット カフェ(WHAT CAFE)での展示、販売機会なども用意されている。
応募条件は、作家としての展示発表歴が1年以上10年未満、国籍不問だが日本語のコミュニケーションがとれ、ファイナリスト展への展示、設営、および授賞式に参加可能であることが挙げられている。オールジャンルの現代アートで、ポートフォリオ審査のみのアワードは貴重な試みだ。2021年を飾る新たなアートアワードに注目しよう。
※応募期間は2021年2月26日(金)18時まで
『TERRADA ART AWARD 2021』の詳細はこちら
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