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「チームラボ かみさまがすまう森」は、チームラボが佐賀県にある「御船山楽園」を舞台に毎年開催しているアートイベント。会期は2024年7月12日(金)〜 11月4日(月)で、開催10回目となる。今年も、50万平方メートルの広大な敷地内に息づく大自然と、最新のデジタルテクノロジーを駆使したデジタルアートの融合が登場する。
自然とその精神性に焦点を当てた同展は、チームラボが進める「Digitized Nature」というプロジェクトの一貫。非物質的であるデジタルアートによって「自然が自然のままアートになる」というコンセプトのもと、自然と人とのつながりと境界のない時間の連続性を表現する。
見どころは、敷地内に鎮座する巨石を使ったインスタレーション作品「かみさまの御前なる岩に憑依する滝」や、池の水面にカラフルな魚たちを投影した「小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」。作品に触れることも可能な「生命は結晶化したうごめく光」は、中心から虹色に輝くという神秘的な作品だ。
敷地内にある使われなくなった浴場を利用した「廃墟の湯屋にあるメガリス」も見逃せない。床に突き刺さった柱のようなディスプレーには、花や水のデジタルプロジェクションが投影されており、廃虚の浴場を神秘的な光で照らし出している。
また、チームラボの御船山楽園での活動は、アートとサウナをかけ合わせた体験の原点でもある。同展ではサウナシュランで3年連続グランプリを受賞し、殿堂入りを果たした「御船山楽園ホテル らかんの湯」とコラボレーション。2023年12月には「薬草スチームサウナ」と付属の水風呂を新設している。
使用する薬草は地元住民が近郊で採取し、佐賀県嬉野市の茶師、松尾俊一が調合したもの。オリジナルブレンドの薬草スチームに包まれながら、薬草の香りが楽しめる。サウナに隣接している地下空間には、御船山の天然水を使用した水風呂を設置。そのほか、総重量3トンにもなる巨大ストーブがある「薪(まき)サウナ」も体験できる。
アートとサウナの両方を体験したい人は、ととのってからアートを体験するセットチケットを購入するといいだろう。周辺には歴史的な温泉街、武雄温泉もあるので、併せてチェックしてほしい。
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