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活動10年の集大成、タトゥーアーティストTAPPEIの初個展が渋谷で開催

「天使」の巨大ぬいぐるみやオリジナルのショートアニメーションが登場

Mari Hiratsuka
編集:
Mari Hiratsuka
テキスト::
Runa Akahoshi
TAPPEI 1st Solo Exhibition
Photo: Keisuke TanigawaTAPPEI
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タトゥーアーティストやグラフィックデザイナーとして活動するTAPPEIの初となる個展「TAPPEI 1st Solo Exhibition」が、2023年6月12日(月)まで開催中だ。会場は「渋谷パルコ」の地下1階にある「ギャラリーX」で、今までTAPPEIが手がけたタトゥーデザインの展示のほか、オリジナルキャラクター「天使」のショートアニメーションや巨大ぬいぐるみ、生身の人間のタトゥー展示など、幅広い作品が並ぶ。

TAPPEI 1st Solo Exhibition
Photo: Keisuke Tanigawa会場の様子

幼少期に観ていた極道映画からタトゥーに興味を持ち、小学1年生の頃からタトゥーアーティストになるのが夢だったというTAPPEI。19歳から活動を始め、今年で約10年となる。そんな節目の年に開催する初の個展は、テーマやコンセプトを設けず、タイトルもあえてシンプルに。会場には、今まで作成した「好きなもの」だけを集めたという。

TAPPEI 1st Solo Exhibition
Photo: Keisuke Tanigawa「DONATION BOX」

会場で最初に目に止まるのは、巨大な天使のぬいぐるみが入ったクレーンゲーム機だ。天使のキャラクターは彼のデザインに繰り返し登場するモチーフで、今回初めて立体で生み出された。機械上部には寄付箱を意味する「DONATION BOX」と記載があり、絶対に取れないという皮肉が込められている。

TAPPEI 1st Solo Exhibition
Photo: Keisuke Tanigawa天使のショートアニメーション
TAPPEI 1st Solo Exhibition
Photo: Keisuke Tanigawa「HUMAN」

壁面には、オリジナルのショートアニメーションが放映。パラパラ漫画のように作成し、約800枚のコマで構成されている。すぐ横には、額縁で装飾されたタトゥーの作品がある。最初は写真だと思ったが、よく見ると生身の背中で、よりリアルにTAPPEIが施したタトゥーの質感を体感することができる。作品はいつでも見ることができ、時間帯により人が変わってバラエティー豊かな人肌の作品が観られる。

TAPPEI 1st Solo Exhibition
Photo: Keisuke Tanigawa
TAPPEI 1st Solo Exhibition
Photo: Keisuke Tanigawa

TAPPEIは同展について「昨年アンダーカバーやナイキとコラボレーションをさせてもらい、自分のデザインが良いと言ってもらえることが多くなりました。そこでいったん、服やタトゥーという表現ではなく、真っすぐにデザインを飾る個展をやろうと決めました。僕自身、堅苦しいものより少しギャグテイストや面白みのある気軽な作品が好きなので、ふらっと何回も寄ってくれたらうれしいです」と話す。

TAPPEI 1st Solo Exhibition
Photo: Keisuke Tanigawa

TAPPEIは会期中、毎日15時以降に在廊し、ライブペインティングを行う予定だ。何度訪れても楽しめるだろう。同展を皮切りに、7月には天使のデザインをしたかわいらしいクッキーを発売。また、8月には2回目の個展を開催予定だと教えてくれた。アグレッシブに活動の幅を広げていくTAPPEIから今後も目が離せない。

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