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昨今、性の多様性について語られる時、「LGBTQ+」(*1)や「クィア(*2)」というワードがよく用いられる。だが、「性の多様性」はセクシュアルマイノリティー(*3)に限られた話題ではない。
「なぜ女性が好きなの?」「自分がレズビアンだと思ったきっかけは?」「カミングアウト(*4)はしてる?」「異性愛が前提となる今の社会についてどう思う?」など、レズビアン(*5)でシスジェンダー女性(*6)である筆者をはじめ、さまざまなセクシュアルマイノリティーはこんな質問をよく受ける。
これらの疑問はシスヘテロ(*7)として生きている多くの人たちは聞かれないだろう。しかし、あえて聞き、考え、自分のセクシュアリティーと向き合うことで、新たな発見があるかもしれない。
例えば、社会が理想とする結婚や家族の在り方や「男・女」はこうあるべきといった前提など――、異性愛、男女二元論を規範とする社会の中で誰もが生まれながらにして持つ性別・性的指向・性表現(言葉遣い、服装、しぐさなど)、個々の「さが」である「性」と向き合っている。つまり、皆が当事者だ。
シリーズ「SEX:私の場合」では、クィアが日々問われる質問を性の当事者である「シスヘテロ」にインタビューする新企画を始動。もしかしたら、今までに考えることがなかった発見や、自分の中にある前提がくつがえされるかもしれない。
新企画「シスヘテロ当事者に質問」の取材対象者を募集
「SEX:私の場合」シリーズの掲載記事で、クィアが問われる質問を「シスヘテロ」にインタビューし、当事者として共に考える新企画を始動。取材に参加できるシスヘテロ当事者の方は、以下の募集概要を確認の上、フォームから応募してほしい。
掲載記事:シリーズ「SEX:私の場合」
応募要件:シスジェンダーで異性愛(ヘテロセクシュアル)を自認する当事者
取材方法:オンラインインタビュー(Zoomを予定)
応募期間:2022年8月12日(金)まで ※応募者多数の場合、締め切り期間変動の可能性あり
*1 レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング、クィアなどのセクシュアルマイノリティー
*2 LGBTQ+含むセクシュアルマイノリティーの総称
*3 性的指向や性自認など、性のあり方が少数派である人
*4 LGBTQ+当事者であることを公にすること
*5 女性を自認し、女性に恋愛的・性的な感情が向くセクシュアリティー
*6 生まれた時に割り当てられた性別と自認する性が一致する女性
*7 異性愛者であり、生まれた時に割り当てられた性別と自認する性が一致する人
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