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2022年4月27日、宝塚アンが日比谷にリニューアルオープンした。宝塚アンは、名前の通り宝塚歌劇を中心に、ミュージカル関連グッズの販売、買い取りを行う他に類を見ない専門店だ。宝塚歌劇団の本拠地、兵庫県宝塚市にある宝塚アン花のみち店のほか、東京では有楽町の東京交通会館に14年の長きにわたり店舗を構えていたが、この有楽町駅前店が移転リニューアルという形で、新たに宝塚アン日比谷店として生まれ変わった。本記事では、気になる新店舗の様子を豊富な写真で紹介したい。
創立から100年以上を経た宝塚歌劇団。近代日本文学の成立に大きく寄与した小説家の坪内逍遥をはじめ、当初から多くの文化人がその舞台に引きつけられてきた。近年でも詩人の最果タヒやお笑い芸人の山里亮太、文筆家の岡田育、能楽師の安田登といった、世代も分野も多種多様な著名人たちが、宝塚歌劇の魅力についてSNSやラジオを通して発信しており、改めて注目が集まっているようだ。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大は舞台芸術界にも多大なる影響を及ぼしたが、一方で舞台作品の映像配信が普及浸透したことも、この流れに拍車をかけていることだろう。
その意味で、旧来のミュージカルファンはさることながら、コロナ禍で新たに舞台芸術の魅力を知った人にとっても、過去の作品世界に触れられる貴重な場として、宝塚アンの重要度はますます増しているといえよう。品ぞろえは中古品によるところが大きいので、その時々で変わってきてはしまうものの、退団したスターの過去の活躍や、再演ごとにニュアンスを異にする名作を、たっぷりと楽しめる品々が数多くそろっている。生で観ることが舞台作品の最上の体験だとしても、映像で楽しむことを放棄する必要はないということを、この苦難の期間に実感した舞台ファンも多いのではないだろうか。
新店舗も相変わらず充実の品ぞろえで、面積についても大きな違いはない印象だが、5坪ほどの増床したとのこと。有楽町から日比谷というと、ごく近場での移転に思えるかもしれないが、忙しい舞台ファンにとっては劇場と同じエリアにあるということが何よりも大きいだろう。場所は日比谷ゴジラスクエアのすぐ近く、「世界一安いミシュランレストラン」こと添好運 日比谷店の脇道を入ったところだ。入店までの経路はエレベーターだが、ビル入り口に数段ばかり階段がある。
2022年5月7日(土)には、宝塚歌劇オフィシャルショップ、キャトルレーヴの新店舗も日比谷シャンテ3階にオープンするとあって、日比谷エリアでの舞台鑑賞がますます魅力的なものになるだろう。
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