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日本は世界中の人が「旅行で行きたい国」として注目する、トップクラスの観光地。その安全性や食文化、公共交通機関の利便性などが評価され、常に多くの海外旅行客であふれている。しかし海外旅行をする人にとって、旅行先でのトラブルはつきものだ。
訪日旅行情報サイト「Good Luck Trip」は、旅行者が「日本で不便に思うこと」を調査するため、同サイトの海外在住ユーザー891人を対象にアンケートを実施。その結果、31.5%のユーザーが日本で体験した問題として「Wi-Fi環境」を挙げていることが分かった。
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日本でも、公共の場で使えるWi-Fi環境は用意されている。しかし、接続不良や英語に対応していないことを不便と感じる人が多いことがわかった。訪日旅行者にとって現状、Wi-Fi環境のあるカフェを探すのが一番無難かもしれない。
次いで、20.2%の人が「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」と回答し、17.5%が「多言語の看板がない」ことを指摘。日本での言語の壁による不便さが明らかになった。
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日本が誇る公共交通機関についても、約16%の人が「利用しづらい」と回答している。詳細は不明だが言語の問題だけでなく、東京の迷路のような鉄道網などが旅行者に混乱を招いているようだ。そのほか、約16%が「ゴミ箱の少なさ」を指摘している。
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決済手段に関して困ったと感じる旅行者が多いことも判明した。約15%が、モバイル決済の利用が困難と回答。同じく約15%が、「クレジットやデビットカードが使えない」と答えている。
また、約14%が「喫煙できる場所が少ない、わかりにくい」ことを指摘。日本での法律やマナーに不慣れな喫煙者が、戸惑いを感じているという。
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そのほか、日本での両替(14%)や、鉄道の割引きっぷ(約9%)に関する問題も挙げられている。
インバウンドの受け入れ再開が急激に進む中、Wi-Fi環境などのインフラの整備や、多言語に対応する情報発信の見直しが問われている。訪日観光客が困惑することなく日本旅行を楽しめるよう、柔軟に対応していく必要があるといえるだろう。
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