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世界から注目を浴びる「ジャパニーズウイスキー」は、新たな定義が2020年に設けられるなど目まぐるしい変化が続いているが、需要に答えるだけの十分な量がないという点だけは変わらない。この事実は、年々入手しにくくなっているサントリーの『山崎』など、シングルモルトの人気銘柄にことさら言えることだ。
こうした状況を受け、サントリーは2022年4月1日(金)入荷分から国内の31銘柄について、希望小売価格を最大28%値上げする方針を2021年11月に発表した。
31銘柄のうち、18は『山崎』『白州』『響』などのジャパニーズウイスキーで、残り13は『マッカラン』『グレンフィディック』『タラモア デュー』といったサントリーが販売を担う輸入銘柄。どれだけ値上がりするかはブランドごとに異なるが、基本的には古いほど上がり幅が大きくなる。
例えば、『山崎 12年』(700ミリリットル)は8,500円から1万円になって18%値上がりするが、希少な『白州 25年』は12万5,000円から16万円で28%値上されるといった具合だ。『山崎 12年』のミニチュアボトルでさえ、730円から21%上がって880円になる。
ただし、普通のボトルのノンエイジウイスキー であれば、『山崎』『白州』『知多』は7%以下の値上げでいずれも5,000円未満にとどまるのは、安く入手したい向きにとってありがたい話だろう。実際、こうした条件なら店頭在庫もあるはずだ。さらに、『サントリーウイスキーローヤル』と『サントリーウイスキー角瓶』は値上げの対象に含まれていない。なお、対象銘柄の詳細はこちらを参照してほしい。
もちろん値上がりしても希望小売価格なのだから、小売店によっては販売される可能性もなくはないが、多くはサントリーの価格に上乗せするはずだ。ちなみにこの改定価格は、すでにサントリーの銘柄が高騰している海外では適用されない。
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