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2022年5月22日、すみだ水族館が開業10周年を迎え、記念セレモニーを開催した。この10年間に水族館内で誕生したペンギン20羽に、所在地である墨田区から特別住民票が贈呈。生まれたばかりの赤ちゃんペンギンが代表として授与された。
ペンギンたちが暮らすすみだ水族館は、下町にそびえ立つ東京スカイツリーのふもとにある。隅田川のほど近くに位置し、「公園みたいな水族館」として、観光客だけでなく地元の人々にも愛されている施設だ。ペンギン水槽は国内最大級の大きさで、2012年の開業以来10年連続でペンギンの赤ちゃんが誕生している。
セレモニーには、ペンギンを代表して、2022年4月に生まれたマゼランペンギン3羽が登場。普段はバックヤードで飼育されていて人前に出るのは初めて。一般公開は6月下旬以降の予定だ。
3羽は、父親もすみだ水族館生まれの2世ペンギン『だいふく』、縁結びの願いを込めて命名された『こまり』、卵の時からひときわ丸かったという『しらたま』。いずれも生後約1カ月で、ふわふわの綿毛のような羽に包まれている。
飼育員に抱えられてステージに並ぶと、大勢の来館者を興味深そうに眺めたり、空腹なのか飼育員をなめたりするなど愛らしいしぐさを披露。集まった来館者から大きな拍手と歓声が起こった。
特別住民票は、住所や氏名のほか、性格や特徴、身に着ける識別バンドの色などを記載。例えば『だいふく』の性格や特徴欄には「両親に愛情たっぷりに育てられすくすくと成長中」と書かれている。館内5階のアクアアカデミーで全員の特別住民票が見られる。
セレモニーを見学していた小学生は「ペンギンがとても小さくてかわいくて、名前も合っていて癒やされました」と笑顔を見せた。
館長の名倉寿一は「墨田区の一員として認められ、ありがたい。かけがえのない大切な場所になれるよう、さまざまな施策を続けていきたい」と述べ、『ペンギンのいる街プロジェクト』の開始を明らかにした。プロジェクトの第1弾としてペンギンがデザインされたすみだ水族館10周年記念婚姻届』を作成。墨田区役所や水族館で入手できる。
東京スカイツリー10周年と併せて、この機会に墨田区の新たな住民に会いに行ってみては。
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