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「おいしさと上質を手軽に日常の一コマへ」をコンセプトとした複合型飲食店、新宿横丁が2022年1月11日にオープンした。新宿三丁目駅から徒歩1分、新宿駅からも5分という好ロケーションで、ショッピングや仕事帰りなどさまざまなシーンで、ふらりと立ち寄れる進化系横丁だ。
ヨーロッパの路地に迷い込んだようなタイル張りの空間には、スタイリッシュで清潔感のあるカウンターが並ぶ。仙台の牛タン、名古屋コーチン、兵庫の地鶏卵など、全国各地の素材にこだわった6軒は都内初出店も多く、新業態の店舗ばかり。どの店も活気があって目が泳いでしまう。ここでは筆者が実際にカウンターホッピングしてみたレポートを紹介する。
1本からOKの牛タン串からスタート
まずは、仙台名物の牛タンを1本から気軽に注文できるという、牛タン牛串 㐂串(きぐし)。初めてなら『串焼き5本盛り合わせ』(980円)がいいだろう。タン元の希少な霜降り部位によるとろけるような『たんたたき』(580円)にもん絶。テーブル席もあり、ゆったりできる。『炭火焼き牛たん定食』など、専門店ならではのランチメニューなども用意していた。
都内初出店、神戸の味をつまみ食い
外にカウンターがあり、ひときわ目立つのは、神戸ファーブルトン(KOBE FarBreton)。ブルターニュ地方の郷土菓子「ファーブルトン」の専門店で、採れたての播州地卵を使っているのが自慢だ。表面はパリッとした焼き上がりなのに、中はプリっという新感覚。トッピングに『サワークリーム』『いちご&サワークリーム』(各450円)などが楽しめ、見た目も華やか。都内初出店とあり、テイクアウトはギフトにもおすすめしたい。
その系列であり、都内初出店の神戸 焼き鳥スタンド 野乃鳥も、同じく兵庫の『播州百日ドリ』『丹波赤ドリ』などを使用したフレッシュな焼き鳥を提供。スパイスやフレッシュマスタードをトッピングするなどオリジナリティーがあり、こちらはワインとの相性もいい。スパークリングワインを使ったカクテルもそろえているので、外のテラスで軽く一杯もいいだろう。
鳥といえば愛知県もだまっていない。名古屋コーチン鶏餃子 マルキ名物の『名古屋コーチン鶏餃子』(290円)を味わってみてほしい。弾力のある名古屋コーチンを使用し、肉汁を包み込みながらカリッと焼き上げた鶏餃子は、皮や羽にもしっかり味付けされ、何個でも平らげられそうだ。水炊き餃子、揚げ餃子などと味比べしてみるのもいいだろう。
「ガソリンスタンドな寿司店」とは?
旬の握りを思い立ったその時に、気軽に「補給」できる本格江戸前鮨スタンドがEDOMAE SS。メニューもユニークでガソリンスタンドになぞらえ、レギュラー、ハイオクなどのおまかせコースをそろえている。あの人気店「築地青空三代目」の新業態だけあって、ネタの確かさはお墨付き。一貫から注文できるのもうれしい。全国各地から才能ある若手職人を選抜し、技を競わせるというコンセプトも画期的だ。今から通えば、未来の巨匠と親しくなれるかもしれない。
締めに一人焼肉を満喫
一番奥にあるのは早朝4時まで営業する焼肉店。ホルモン焼店、焼肉ゲンテン ハラミとタン。ここはカウンターだけの焼き肉店で、一人焼き肉も楽しめる。行列のできる大阪の人気店の新業態だけあって、フレッシュなホルモンを提供。中でも1頭から2人前しかとれないという霜降りの『特上エロタン』(1,800円)は95%が頼むという人気部位だ。締めは隠れ名物『とろろ冷麺』(680円)でさっぱりとリセットしよう。
個性的なカウンター全てをはしごすれば、腹も心も大満足。帰宅前に1人でサクッと飲むのもよし、待ち合わせ場所として活用するのもよし。新たなる和みの場、新宿横丁は、この時期の外出を安心で快適なものにしてくれる寄り道スポットとなるだろう。
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