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非日常が味わえる千葉の秘境「ボタニカル プール クラブ」に泊まってみた

冬でも楽しめるプールが主役、300種類の植物やサウナなどリゾート気分を堪能

Mari Hiratsuka
テキスト:
Mari Hiratsuka
ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshimaボタニカル プール クラブ
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東京駅から車で約1時間半、千葉県南部の安房郡鋸南町に、オールシーズン屋外温水プールが楽しめる宿泊施設「ボタニカル プール クラブ(以下、BPC)」がオープンした。1日中水着で過ごせる「プールクラブ」をテーマに、300種類を超える個性豊かな植物に囲まれながら、プールはもちろん、サウナやバーベキュー、音楽を満喫できる。

ここでは、実際に訪れた体験をレポートしつつ、5つの魅力を紹介したい。 

ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshimaボタニカル プール クラブ

筆者は、東京駅からバスで現地へ。都会から徐々に自然豊かな風景に移り変わり、道の駅「ハイウェイオアシス富楽里」で下車した。ここからホテルまではタクシーで5分ほどなのだが、台数が少ないため、2時間待ちもよくあることだそう。事前にBPCに伝えれば送迎もしてくれるので、忘れずに連絡しておくのがおすすめだ(筆者は20分ほど歩いてホテルへ、ちょっとした冒険気分が味わえたので、それはそれで良かった)。

1. 圧倒的な非日常に飛び込む。

ホテルに到着すると、吹き抜けの美しい真っ白なロビーが飛び込んでくる。南国のようなトロピカルな香りが漂い、まるでリゾート。大きな窓越しにチラリと見えるプールは、事前に写真で見た通りの美しい円形で、その周りにはヤシの木が植えられていて、一気にテンションが上がる。

プールをとことん満喫したい人は、客室には入れないが13時にアーリーチェックインができるのもうれしい(水着に着替えられる部屋の用意はあり、荷物は預けられる)。

ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshima白を基調としたロビー、壁にはアレックス・カッツの作品が飾られている
ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshimaプールへ続く道はまるでジャングル

館内・外にある印象的な植物のセレクトを行ったのは、プラントハンターの西畠清順。南国調の植物が多く育つ房総半島というエリアに合わせてヤシの木を中心に、個性豊かなボタニカルが約300種も植えられている。

ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshima全長40メートルの「BLACK POOL」

プールは主に2つある。メインは「BLACK POOL」と名づけられた、全長40メートルのインフィニティプール。見晴らしが良く抜け感があるロケーションからは岩井海岸や天気が良い時は富士山も望める、秘境の絶景が広がる。

もう一つは、浮き輪やビーチボールが浮かぶ円形の「SIGNATURE POOL」。周りを囲うようにデッキチェアが並び、思い思いの時間を過ごせるエリアだ。

ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshima円形の「SIGNATURE POOL」

プールは好きな時間に利用でき、昼間と夜で雰囲気ががらりと変わるのが印象的だった。おすすめは夕日が沈む17〜18時の時間帯。明るく開放的な昼間よりもぐっと大人の空間になり、プールサイドに灯る炎と雄大な自然の美しさを目の当たりにできる。

ボタニカルプールクラブ
Photo:Kisa Toyoshima富士山とサンセットが溶けあう絶景

2. 広々としたバルコニーから昼と夜の顔を眺める。

宿泊棟には、5タイプ21室を用意。テラス付きや犬の同伴がOKな部屋、プライベートプールを備えたスイートルーム、家族やグループなど最大6人でシェアできる専用プールのある部屋などがあり、料金は1人1泊7万3,000円(以下、全て税込み)から。

部屋数がそこまで多くないことから、プールが混み合わず、程よい人数で楽しめるのも魅力だ。

ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshima2階のスタンダードルーム「POOL TERRACE」
ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshimaテラスからの眺め

宿泊した30平方メートルのスタンダードルーム「POOL TERRACE」は、広々としたテラスが印象的なカジュアルで過ごしやすい一室。気持ちのいい眺望が広がるテラスからプールの様子を眺めたり、バーベキューをしたりと満喫させてもらった。

また館内には、各所にスピーカーが設置され、緩めのハウスミュージックが流れており、チルな時間を過ごすことができる。

3. プールサイドバーで語らう。

フォトジェニックなサークル型のカウンターが光るプールサイドバーは、24時までオープン。ビールやカクテルなどの各種ドリンクのほか、シャンパンに合うアフタヌーンティーをコンセプトにした「プールサイド ローフロー」(4,000円)や「フィッシュ&チップス」(1,500円)などの軽食も用意する。

ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshimaバーのメニュー
ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshimaオリジナルカクテル

このほかにも、ノンアルコールのカクテルが充実していたのは好印象。カクテルはホテルのシグネチャーカラー「ブラック」を意識した、オリジナルメニューが揃う。昼間もいいが、夜はムーディーな雰囲気に様変わりするので、寝る前に軽く1杯飲みに行くのもおすすめしたい。

ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshima夜の様子

4. バーベキューか火鍋から選ぶ。

夕食は「バーベキュー」か「火鍋」のどちらかをチョイスする。バーベキューは「ノーコード(NO CODE)」のシェフ米澤文雄が監修。ハーブで焼き上げる5種の肉や地元で採れる旬の野菜を、シェフオリジナルレシピのソースで味わうというシンプルなもの。

ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshima今回はバーベキューを選択。部屋のテラスでプライベートにのんびりと楽しめた

「火鍋」は、和食の名店「酒井商会」の酒井英彰が監修。薬膳火鍋、千葉県産白姫豚のオーガニックハーブしゃぶしゃぶ、和牛ローストビーフもしくは千葉県産ベーコンのチーズフォンデュの3種類から選べる。

5. 植物とサウナ、そしてアートを楽しむ。

プールがメインの施設だが、サウナについても特筆したい。水着の着用が必須で男女兼用となるが、サウナは2カ所ありどちらもユニーク。プールサイドにあるのが、コンテナを改装したもので、ストーブはフィンランドのメーカー「HARVIA」が鎮座。ロウリュもできる本格派だ。

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Photo:Kisa Toyoshimaプールサイドにあるコンテナのサウナ
ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshima「SWEAT LODGE」

宿泊棟1階にある「SWEAT LODGE」は、飲料水などが置いてある入り口付近は近未来感あるスタイリッシュな空間なのだが、中に足を踏み入れると、水風呂3つと、大きな窓から外気浴エリアが望め、木生シダをはじめとする太古の植物が出迎えてくれる。

奥にあるサウナ室も特徴的で、天井にはカスタムペインターの倉科昌高が描いたモノクロのジャングルが広がり、とにかくモダン。大自然を感じながら「ととのう」ことができるサウナだ。

ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshimaまるでジャングルな外気浴スペース

少し欲を言えば、サウナルームは無音かアンビエント調の音楽だったらさらに癒やされるのになと感じた。

そのほかにも館内には、千葉を拠点に活動する水戸部七絵の4メートルもの大作油絵など、いくつかアート作品も飾られているので、アートホテルとしても楽しんでほしい。

ボタニカル プール クラブ
Photo:Kisa Toyoshimaエントランスで出迎えてくれる水戸部の作品
ボタニカルプールクラブ
Photo:Kisa Toyoshimaオリジナルグッズなどを販売するショップ、クールな水着やワンピースも用意

2023年8月25日にオープンしたばかりということもあり、引き続きさまざまな仕掛けをしていく予定のBPC。個人的には、音楽イベントのロケーションにぴったり。と感じた場所なので、いつか実現することが楽しみだ。

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