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ウクライナ在住アーティストが約200人登録しているグローバルアートマーケットプレイスであるTRiCERA ART(トライセラアート)が、同アーティストを支援するプロジェクトを開始した。
トライセラアートとは真贋(しんがん)証明書付きの作品がオンラインで購入できるプラットフォームで、東京港区に本社を置くトライセラが運営。世界126カ国、約6000人のアーティストによる作品を販売、全世界送料無料で提供している。
そんな同ギャラリーが展開する支援プロジェクトは、ウクライナ在住のアーティストによる作品を購入すると、販売価格全額が製作したアーティストに支払われるというもの。経費はトライセラが全て負担してくれる。
さらに、2022年3月中にトライセラアート上で売れた全作品の販売価格の10%に加え、世界各国の賛同アーティストの販売価格10%を在日ウクライナ大使館へ寄付する。賛同アーティストはウェブサイト上のプロフィール写真にハートマークが表示されているので、確認してみよう。
ここでは登録されている中から、一部のウクライナ在住アーティストの作品を紹介する。いずれも1点もののオリジナルアートだ。
タイトル:『Follow the red Sunse』
サイズ:W85×H85×D2センチメートル
価格:17万3,000円
媒体:絵画 (油絵)
版:原作(Original Artwork)
制作年:2020年
フレーム:額装なし
オデッサ在住のAnna Briukhovetskaによる、幻想的な秋の夕日に触発されて描かれた一枚。コントラストの遊びと、深い赤から明るい黄色への移行が美しい夕日の印象を強調づけている。彼女は2014年にウクライナ東部で戦争が始まった時、家族とともにオデッサに移住。自身のInstagramによると、2022年3月7日にオデッサからも避難を余儀なくされてしまったようだ。
タイトル:『A guy from a fairy tale』
サイズ:W35×H35×D1.70センチメートル
価格:4万6,000円
媒体:絵画 (油絵)
版:原作(Original Artwork)
制作年:2020年
サイン:直筆・キャンバス背面
フレーム:額装なし
ウクライナ在住の画家、Maria SwanMoonが子どもの頃の物語の動機に触発されたもの。絵の中で描かれているコイの涙でできた魔法の道は、新たな冒険のための神秘的な森につながっているという。
タイトル:『TIME WITH LEONARDO』
サイズ:W80×H55×D2センチメートル
価格:25万3,000円
媒体:絵画 (油絵)
版:原作(Original Artwork)
制作年:2021年
サイン:直筆・キャンバス背面
フレーム:額装なし
キエフを拠点に活躍するミクストメディアアーティストのTatyana Phelnikovasによる作品は、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの絵からインスピレーションを受けた絵画だ。
タイトル:『Лодочки boats』
サイズ:W40×H50×D2センチメートル
価格:15万5,250円
媒体:絵画 (油絵)
版:原作(Original Artwork)
制作年:2022年
サイン:直筆・キャンバス前面
フレーム:額装あり
ウクライナのニコラエフ市で活動してるKaliuzhna Svitlanaは、自然とその現象を観察することで得られる感情、人間関係、現実に対する心理的な認識などをテーマに創作活動を続けているアーティスト。同作は、自然の中で描かれる「プレインエア」と呼ばれる絵画的手法で描かれており、ある特定の瞬間における自然の状態を、表現力豊かに描き出そうと試みている。
そのほかのウクライナ在住アーティストは公式ウェブサイトで確認できる。「スラブ文化発祥の地」ともいわれるキエフなど、長い歴史と豊かな文化的背景を持つウクライナのアートを戦争で断絶させないために、できるサポートをしてみよう。
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