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EURO2020で惜しくも優勝トロフィーを逃してしまったイングランドのサッカー界から「グリーン」な話題が届いた。メジャーなものとしては世界で初めて、
「カーボンニュートラル試合」となるのは、2021年9月19日(日)のトッテナム・ホットスパーFC対チェルシーFC戦。ホームのスパーズが、メディア企業であるSkyとタイアップして実現する。
実際、サッカーの試合をより環境に優しいものにするにはどうすればいいのだろうか? まず第一に、主催者は直接的な二酸化炭素排出量を可能な限り削減しようとしている。例えば、試合当日スタジアムで販売する食べ物は、植物性由来のメニューがフィーチャーされる予定。またファンに、公共交通機関や自転車での来場を勧めている。
当然、選手に関する取り組みもある。両チームとも食品廃棄物を原料とする、バイオ燃料である再生可能ディーゼルで走るバスでスタジアムに向かう。水もペットボトルではなく、スパーズ側が用意した水筒から飲むことになるという。
「#GameZero」と名付けられたこの試合がカーボンニュートラルであるためには、当然ながら二酸化炭素の排出量が「ゼロ」になる必要がある。そのため、排出量が残った場合には、オフセットされる。
すでにトッテナム・ホットスパーFCとSkyは、今年後半にスタジアムの近くに木を植えることを計画中。また、Sky社は東アフリカなどでの森林再生プロジェクトにも取り組んでいて、イギリスでは原生林を新たに作っている。
イギリスは、2021年11月上旬にグラスゴーで開催されるCop26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)のホスト国。この試合は、政府の『Together for Our Planet』キャンペーンの一環でもある。
EURO2020決勝戦の開催時、ウェンブリーでお尻に発炎筒を突き刺した男(彼はチェルシーのファンらしい)が来ないことを祈るばかりだ。その二酸化炭素排出を相殺することは誰も望んでいない。
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