[title]
「ドゥ・ザ・ライト・シング」「マルコムX」「25時」などの作品で知られる映画監督のスパイク・リー。最も有名なニューヨーカーの一人であり、今やレジェンドともいえる彼をフィーチャーした没入型展覧会「Spike Lee: Creative Sources」が、2023年10月から「ブルックリン美術館」でスタートする。
リーはジョージア州アトランタで生まれだが、幼い頃に家族でブルックリンへ引っ越してきた。特に敬愛されている「ホーム」で、彼の映画監督としての世界感、作品、影響が深掘りされるというわけだ。
展示の骨子となるテーマは「黒人の歴史と文化」「ブルックリン」「スポーツ」「音楽」「映画の歴史」「家族」「政治」の7つ。これらがリーの個人コレクションから選ばれた300点以上のアイテムを通して、探求される。
主な展示品は、著名な黒人アメリカ人アーティスト、ケヒンデ・ワイリー、デボラ・ロバーツ、マイケル・レイ・チャールズによるアート作品や歴史的な写真。映画ポスター、アルバムカバー、スポーツの記念品(クールなニックスのグッズも)、初版本の本、伝説的なミュージシャンたちが所有していた楽器(プリンスのギターのその一つ)といったものも並ぶという。
これらはまさに、美術館がプレスリリースで表現しているように「スクリーン上で彼が探求するテーマやリーとの接点となったもの」ばかり。彼の映画のファンは、リーの最も愛されている作品、例えばブルックリンを舞台にした「ドゥ・ザ・ライト・シング」や「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」のためのセットデザインや小道具を見ることで、さらに興奮するだろう。
この展覧会では文化的なアイコンに新しい視点を提供し、リーの作品群を形成してきた個人や影響を焦点に置いている。同美術館の近代・現代美術のキュレーターであるキンバリ・ガントは、このことについて次のように述べている。
「彼のコレクションを一般に公開することで、彼の遺産を称賛し、同時にブルックリンとの深い結びつきをたたえる場を提供します。ブルックリンは彼のストーリーテリングに不可欠な場所です」
「Spike Lee: Creative Sources」は、2023年10月6日(金)から2024年2月4日(日)まで開催される。
関連記事
『An immersive Spike Lee exhibition is coming to The Brooklyn Museum(原文)』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら