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モダン・スパニッシュの先駆けとして多くの歴史を作ってきたバルセロナの三つ星レストラン、「サンパウ」。同店でヘッドシェフを務めたジェローム・キルブフは、現在東京を拠点に活動している。これまでに広尾のガストロバー「グラシア(Gracia)」や、バスクチーズケーキの専門店「ジェローム チーズケーキ(Jerome cheesecake)」などをオープンし、スペインと日本の食文化をつなげてきた。
そんなジェロームが監修する「ティン・ガナ(Tinc gana)」は、スペインの最先端の食文化を体験できるレストラン。スタイリッシュなライブキッチンが特徴の店内では、国内産の上質な厳選食材を使用したおまかせコースが味わえる。
提供される料理は、スペインの食文化を凝縮した力作ばかり。イカの墨めしやバスクチーズケーキは、ジェロームのシグネチャーディッシュだ。豊富なラインアップの中から選ぶワインや、巧みにミックスされたカクテルが、ここでしか堪能できない食体験をさらにディープなものにしてくれる。
ジェロームの構想は、料理だけにはとどまらない。ティン・ガナが入居するビルの地下に2023年2月オープンした「アバッホ(Abajo)」は、彼が監修するバーだ。同店ではバルセロナ発の人気カクテルバー「ボビーズ・フリー(Bobby’s Free)」とコラボレーションしたポップアップを2023年7月10日(月)まで開催している。
ボビーズ・フリーのコンセプトは、禁酒法時代の秘密酒場「スピークイージー」。秘密のパスワードを告げると店内に案内されるという、バルセロナの若者が今一番注目するカクテルバーだ。ポップアップでは、スペインの風を感じる独創的なカクテルの数々や、日本をイメージしたスペシャルなドリンクメニューを提供している。
ポップアップで体感できるのはジェロームとボビーズ・フリーが提案する、最先端のバーカルチャー。カクテル「アルタ・ルス」は、ベルガモットリキュールやペッパーシロップ、ドライベルモット、ハイビスカスティーをブレンドした爽やかなサマーカクテル。対照的な味わいの「ボビーズ・キス」は、ドライジンとルクサルドマラスキーノに、ダークカカオやストロベリーピューレを合わせた、官能的な一杯だ。
どちらのカクテルも2,420円(税込み)で楽しめる、カバーチャージは1,000円。
ティン・ガナ、そしてアバッホを訪れれば、美食家とカクテル愛好家が注目するヴェニューとして高い地位を確立していることがよく分かる。スペインならではの親しみやすさと異国情緒の中に、心地よさとチャレンジ精神、そして伝統と斬新さを見出せるだろう。
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