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ソーシャルメディア上のデータを収集、分析し、市場調査やコンサルティングを行うソリッドインテリジェンスは、海外17市場を対象に、日本の各都道府県についてのSNS上での話題量を調査した分析レポートを、『最新2021年度版』として公開した。
この調査では、海外における「日本旅行に関する話題」について、17の国や地域を含む市場、9言語を対象に、1200万件以上の投稿データを収集分析し「全国版」「市場別編」という2種類のレポートとしてまとめている。投稿データは2018〜2021年に取得されたものだ。
レポート「全国版」では、各都道府県についてどの国や地域からの話題量が多いかが分かるようになっており、海外市場における各都道府県の認知度を把握することができる。一方「市場別編」では、調査対象となった国や地域で、どの都道府県の話題が多く投稿されているのかが分かるようになっている。
2021年の「都道府県別年間話題量ランキング」で1位にランク入りしたのは東京。2018年から4年連続不動のトップである。調査対象となっている全ての国や地域において、話題量は調査対象期間を通じて、ほぼ常に1位をキープしており、東京が海外から高い関心を集めて続けていることが見て取れる。2021年は東京オリンピックが開催されたことから、話題量はさらにふくらんだ。
このほか、前年度に比べ4ランクを上げ6位にランクインしたのは福島だ。投稿元はドイツやフランスといったヨーロッパの国々から、中国や台湾といったアジアの国々まで幅広い。投稿内容は「福島産の食べ物の輸入について」や「立ち入り禁止地区の写真」など、東日本大震災から10年以上が経過する今でも、その後の動向に世界から大きな関心が寄せられていることが伺える。
海外旅行者のデータ取得が困難なコロナ禍、SNS上に投稿される情報は市場を知る貴重なデータとなっている。在日外国人が発信する日本の情報に対するリアクションや、フォーラム上での旅行相談などから、海外観光客の受け入れがストップした状態でも、日本への旅行に対する興味が募っていることが確認できる。全都道府県の詳細なレポート内容が知りたい人は、特設請求フォームで問い合わせてみてほしい。
SNS上の投稿を分析すれば、話題のコンテンツや市場ごとの反応の違いなどを把握することもできる。日本もついに、厳しい入国制限を緩和し、6月10日から訪日外国人観光客の受け入れを再開する。多くの海外観光客がまた日本を訪れる日に向け、こうしたデータを集客のヒントとして役立てていきたい。
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