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短い物語をランダムに提供するマシンがニューヨークに登場

ショートストーリーディスペンサー、1〜5分で読める短文を印刷

Shaye Weaver
テキスト:
Shaye Weaver
Editor, Time Out New York
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ニューヨークには、PPE(感染症対策向け個人防護具)を売るものや、デザイナーズバッグを提供するものなど、さまざまなベンディングマシン(自動販売機類)がある。今度はショートストーリーとの出合いの機会を与えてくれるマシン、ショートストーリーディスペンサー(Short Story Dispenser)が登場した。

このマシンが置かれているのは、ブルックリンにある文学をテーマにした複合施設、センター・フォー・フィクション(Center For Fiction)。タッチレスボタンを「押す」と、ランダムに選ばれたストーリーが印刷されたレシート状の紙を無料で手に入れることができる。

コンテンツはセンターのスタッフがキュレーション。出版社でありこのマシンを作ったShort Éditionが持つ世界中の作家を網羅した作品データベースや、センターのコミュニティーに属する書き手(作家、新人作家、文学賞の受賞者、ノミネート者、教師、学生を含む)による作品から選ばれている。

マシンに付いた3つのボタンのうち、1つは常に子どもの物語に特化。ほかのボタンは年間を通してテーマを変え、古典的な昔話から現代ものまで、常に新鮮で多様な物語を読者に提供するという。

Short Éditionによると、このマシンのベースにあるアイデアは、「環境に優しい紙に書かれた1分、3分、5分で楽しめる物語を通した『手触り』のある時間の提供」だ。

同社は「紙で読むことはより生き生きとした行為で、夢見たり、共有したりすることを促します。短編小説を読むことは、文化的リテラシーへの貢献なのです。なぜなら知識と文化を進めることは、コミュニティーに喜びをもたらすから。我々は社会を進歩させるために、全ての読書レベルと年齢の方に新鮮で知的、かつ1枚の紙で楽しめる瞬間を提供します」と、このマシンの魅力を説明している。

Short Story Dispenser
Photograph: O. Alexandre

このマシンは2016年に初登場して以来、世界各地でデビュー。2018年にはコンシューマー・エレクトロニクス・ショーの『Tech for a Better World賞』にも選ばれた。今では世界に300台以上あり、これまで560万回以上利用されている。

センター・フォー・フィクションにショートストーリーディスペンサーが設置されるのは、2021年10月2日(土)から。

原文はこちら

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