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大衆芸能として長い歴史を持ち、近年では人気漫画やテレビドラマでも取り上げられブームとなった寄席の文化が危機に瀕している。新宿末廣亭は1946年にオープンして以来、新宿三丁目で戦後の復興とともに寄席演芸の発信を担ってきた劇場だ。コロナ禍で収入が9割減という状況の中営業を続けてきたが、今夏まで経営が持つかどうかという危機を前に、クラウドファンディングの実施を決意した。
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今回のクラウドファンディングは、末廣亭の銀行口座に支援金を直接振り込み、メールアドレスやファクスから返礼品の発送先を連絡する方法をとっている。金額は1万円で招待券1枚と千社札2枚、3万円で招待券5枚と千社札10枚、5万円で招待券10枚と千社札20枚、10万円で招待券5枚と千社札2枚に加えて場内に支援者の名前が1年間掲示される。
千社札は末廣亭オリジナルの「橘流寄席文字」橘左近直筆のもの。招待券は通常興行に使用できる。
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そのほか100万円(10口限定)を支援すると、新宿末廣亭年間パスポート2人分(通常興行のみ1年間有効)や湯飲み、パスケース、Tシャツ、扇子3種、ミニちょうちん、法被手拭い、クリアファイルなどさまざまなグッズが贈られる。
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2022年5月から開始した今回のクラウドファンディングだが、公式ウェブサイトに掲示された6月28日時点の支援金額は1,630万円で支援者数512人。8月31日(水)を第一締め切りとして、5,000万円の目標金額を発表している。
寄席の舞台は若手から師匠方の芸人たちだけでなく、三味線の演奏者や名物でもある「寄席文字」の手書き看板職人など、さまざまな人々の仕事によって支えられている。にぎやかで楽しく、時には感動をもたらす江戸時代からの文化を守るため、できることをしよう。
支援振込先
東日本銀行 新宿支店 普通口座
8004395
(株)末廣亭 取締役社長 杉田光隆
返礼品発送の連絡先
FAX: 03-3341-2282
メールアドレス:suehiroshinjuku@gmail.com
※ファクスまたはメール宛てに支援者の名前、電話番号、メールアドレス、返礼品の送り先住所を明記
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