[title]
画家のshinji horimuraによる展示「神と生きる漢たち」が2023年11月17日(金)〜11月22日(水)、「新宿眼科画廊」で開催される。
祭や神事に全身全霊で取り組む「漢(おとこ)」たちを、日本画材やステンシル、コラージュで表現。日本男児の持つ力強さと神聖さ、ほのかにエロスを感じる世界観を覗くことができる。
作家のshinji horimuraは、以前から世界の民族性に富んだ文化に興味を抱いていた。東南アジアや中南米、太平洋の文化に没頭していた時期を経て、日本を含む環太平洋エリアにふんどし文化があることに感銘を受けたという。
これまでハワイやニュージーランドの先住民男性をアクリル絵の具や油性色鉛筆で描いてきたが、画材や作風をガラリと変え、描く対象を日本男児にフォーカスした。日本の文化や風習に深く入り込むことで、外国人が日本を訪れて感動するのと同様に、客観的な視点から作品の制作に挑んでいる。
「神と生きる漢たち」では、shinji horimuraが実際に足を運んだという和歌山県の「那智の火祭」や兵庫県の「灘のけんか祭り」など、地方の祭りや神事に携わる男たち描いた作品が多く展示される。shinji horimuraは世間が持つ日本の男性像と、自身が祭りで目にした男性像について次のように語った。
「祭りや神事に参加する男性たちは、彼らが信じることに対して体を張って挑みます。と同時に、その情熱には危険な行為も伴います。例えば、那智の火祭では50キロもあるたいまつを炎に包まれながら不安定な石の階段を何度も往復し、灘のけんか祭りではみこし同士がぶつかり合う光景を見ました。
いずれにせよ、彼らは自分を強く信じることができるからこそ、こうした無謀で危険な挑戦に臨むことができるのです。これは、世界で認識されている『おとなしく真面目で勤勉な日本人』からは程遠い、別の顔が垣間見える側面でもあります」
shinji horimuraが描く「漢」を見て、何を感じるだろうか。改めて日本を見つめ直すことで、新たな視点や気づきが得られるかもしれない。
関連記事
『神と生きる漢たち』
『「差別はダサい」バイセクシュアルを公言したREINOがラップを通して伝えたいこと』
『「新宿御苑」で紅葉ライトアップ、アートな提灯や秋の味覚が満載』
『一夜限りのレストランバス「川崎工場夜景と川崎夜市を楽しむ夜」が運行決定』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら