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2024年1月16日(火)、食と酒の専門店「信濃屋」が「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」地下1階に新業態店舗「カスク(cask)」をオープンする。店内には青山で人気を誇るワインレストラン「ダブリュー(W)」を併設。スーパーマーケットとレストランが融合した複合ショップとして初のスタートを切る。
1930年に世田谷区で開業した信濃屋は、これまでオリジナル商品や手作りの総菜のほか、土づくりからこだわる生産者が手がけた「健美野菜」や環境に配慮した各生鮮食材を中心に展開してきた老舗スーパーマーケットである。
新店舗は、生産者や地域と都市生活者をつなぐ「メディア」としての責任を担う場所と位置付けた。カスクという店名は、木材を活用してサステナブルな方法で作られてきた樽(たる)をイメージして付けられたそうだ。同店が古くから力を入れてきたワインやウイスキー、醤油などを作る過程で利用する樽ともリンクする。
商品は日本各地の厳選素材と発酵食品にフォーカス。店内では自社初のホットミールや人気の弁当をはじめ、デリやスイーツ、パンなども展開する。さらに、生産者と直接触れ合えるワークショップにも力を入れていく予定だ。試飲・試食会なども定期的に開催し、食材の背景に流れるストーリーを伝え、新たなスーパーマーケットの形を提案していく。
店内のデザインを手がけたのは、六本木のカフェレストラン「コモン(Common)」や、広島のホステル「ソイル瀬戸田(SOIL Setoda)」を担当したデザインユニットの「STUDIO DIG.」。内装には土や木、石、和紙などの自然素材を用いることで、素材にこだわる信濃屋の姿勢を表現している。
ブランディングデザインは、都内の飲食店やホテルのほか、商業施設のクリエーティブを手がけるチーム「faa」がディレクション。ターゲットとなる都市生活者のインサイトを熟知するデザインチームとタッグを組むことで、上質な商品の魅力がしっかりとゲストに届くことを目指す。
食の本質が見えにくい現代においても、自ら直接産地に足を運び、作り手の思いやこだわりを理解した上で現代のライフスタイルに合った商品を開発し続けてきた信濃屋。同店を通して、これからさらに多様な形で食の魅力を発信していくことになりそうだ。
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