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しながわ水族館が2027年リニューアル、歴史・文化発信の都市型観光拠点へ

イルカショーと展示は終了、区民公園と一体整備目指す

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Hirokazu Horio
しながわ水族館
Photo: Yoko Asano現在のしながわ水族館
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品川区は2022年5月9日、しながわ水族館を2027年度にリニューアルオープンする計画を明らかにした。リニューアル後は、イルカショーを含むイルカの展示を終了する。

同水族館は、品川区が古くから海や川にゆかりがあることから、「水辺とのふれあい」をテーマに水生生物を身近に観察し学ぶことを趣旨とした「遊体験」を楽しめる水族館を目指して、1991年に開館。都内で初めてイルカショーを導入し、人気を博した。

しかし近年は社会ニーズの変化や設備の老朽化といった課題を受け、専門家会議などでリニューアルが検討されてきた。イルカショーの廃止については、日本経済新聞によると、「競合水族館の開業により独自性が失われたことや、継続にかかる財政負担が大きいこと、動物保護を取り巻く世界情勢などから総合的に廃止を判断した」という。

シナガワスイゾクカン
Photo: Photo ACイルカのプール

同区が策定した「リニューアルされる次世代水族館の方向性」には、品川の歴史や文化を発信する都市型観光拠点にする、しながわ区民公園と一体的な魅力を向上させる案などが打ち出された。どのように魅力的な施設が整備されるか、今から期待に胸が高まる。

主な展示理念は以下の通り。

①しながわ区民公園の自然と調和し、水中感あふれる展示
②品川の水辺の立地を生かした、歴史を感じられる展示
③品川らしさのある体験学習の展開
④品川の情報発信と区内にあるほかの施設との連携
⑤区民のアイデアを取り入れた展示

しながわ区民公園
Photo: Yoko Asanoしながわ区民公園

2022年度は事業者公募の条件を整理するため、現地測量および基本計画を引き続き検討していく。2023年度には事業者を公募する予定で、区民アイデアの募集時期については今後分かり次第発信していく。詳細情報は品川区の公式ウェブサイトで確認してほしい。水辺にできる新拠点の誕生を心待ちにしよう。

しながわ水族館の詳細情報はこちら

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