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渋⾕区神南にバーとコーヒー、2つの業界から熱視線を浴びる注目のカフェが、2022年5月30日にオープンした。ゼロ ウェイスト カフェ アンド バー アッシュ(zero-waste cafe & bar æ )は、『The Worldʼs 50 Best Bars』において世界⼀の受賞回数を持つエスジークラブを運営するエスジーグループ(SG Group)の新店舗である。
その店名が示す通り、ゴミや無駄をゼロにするという意味の「ゼロウェイスト(zero-waste)」をコンセプトとしたカフェバーで、廃棄物ゼロを⽬指してメニューからオペレーションまでさまざまな取り組みにチャレンジしている。 廃棄デニムを使った壁⾯素材のブルーグレイがアクセントの店内は、⼤きな採光部を生かして明るくクリーンな雰囲気に仕上げた。
カフェから出る廃棄物の中でも最も多いといわれているコーヒーかすは、三浦半島の⻘⽊農園で肥料化。収穫した野菜をメニューに取り⼊れて循環させるほか、かすそのものをカクテル材料としても活⽤する。
スタッフユニフォームはファッションデザイナーとして環境問題に取り組むマリエによるオリジナルデザイン。環境に配慮した和紙由来の繊維を⽤いたもので、最後は⼟に還るものを採用。メニューやショップカードは「QRコード」に置き換えてペーパーレスにするなど、多様な角度からの取り組みを行なう。
ドリンクの鍵となるコーヒーは、『JAPAN BARISTA CHAMPIONSHIP』2017、2019と2度の⽇本チャンピオンに輝いたバリスタの⽯⾕貴之が監修したオリジナルブレンド(浅いりと深いり)を提供。⽯⾕が配合を決定した上で、浅いりは蔵前のリーブスコーヒーロースターズ(Leaves Coffee Roasters)、深いりは三軒茶屋にあるオブスキュラコーヒーロースターズ(OBSCURA COFFEE ROASTERS)と、それぞれ得意とするロースターへ焙煎(ばいせん)を依頼するというこだわりようだ。
シングルオリジンが全盛の時代に、 バリスタの経験と個性を表現できるブレンドをあえて採⽤することで、年間を通じてブレない味わいを実現するとともに、コーヒーの⾯⽩さと奥深さを発信していく。
カクテルメニューは『Coffee Cocktails』、『Zero-Waste Classics』というコンセプトの異なる2つのラインアップを⽤意。『Coffee Cocktails』は『Espresso Martini』などのスタンダードから『Flat White Russian』といったカフェのコーヒーメニューをカクテルにアレンジしたものが並ぶ。『Espresso Martini』は苦味がきいてクラシックな深いりと、華やかなゲイシャ種を⽤いてフルーティーな浅いりのバージョンがあり、好みで選んだり、違いを楽しむこともできる。
『Zero-Waste Classics』は、エスジーグループの各バーのカクテルを仕込む際に出る副産物や⼀度抽出した素材を活⽤して新しい⼀杯を創造したアッシュオリジナルのクラシックカクテルシリーズだ。抽出後のハーブやスパイス、果実など、今まで廃棄していた⾷材を別の⾓度から⾒直して、再び新鮮なフレーバーを引き出している。
姉妹店で焼き上げる『オリジナルカヌレ』などのスイーツにも注目してほしい。コーヒーチェリー(コーヒー⾖の⽣産時に捨てられてきた果⾁部分)を使⽤して、独特の酸味と⽢味が味わえる一品である。世界トップレベルのコーヒーを味わいながら、サステナブルな取り組みに貢献してみよう。
ゼロ ウェイスト カフェ アンド バー アッシュの詳細情報はこちら
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