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コロナ前の東京を描く、6人の作家展がshibuya-sanで開催

蔵前、浅草エリアのクリエーティブレジデンスとコラボレーション

Hisato Hayashi
テキスト:
Hisato Hayashi
Editor/Writer
shibuya-san × Almost Perfect
Photo: Keisuke Tanigawa
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渋谷フクラス1階の観光案内所、shibuya-san(シブヤサン)。渋谷駅西口のバスターミナルの前にあり、観光支援機能だけでなく、カフェ&バーや、アートセンターとしての機能も備えた、魅力的な場所だ。

shibuya-san
2019年12月撮影(Photo: Kisa Toyoshima)

これまでにも調理専門学校の学生による菓子やパンの出店や、詩人のポエトリーリーディングなど、ユニークなイベントを行ってきたが、2021年1月16日から、クリエーティブレジデンス、Almost Perfectとコラボレーションした展示、BREATHING TOKYO IN — THE CITY AS A MAGIC SOURCE OF INSPIRATION』が開催している。

6人の作家が描く「東京」の風景

shibuya-san × Almost Perfect
Photo: Keisuke Tanigawa

Almost Perfectは、台東区小島の住宅街の中にあるインターナショナルなアーティスト・イン・レジデンス。築100年の精米店をリノベーションした、古い日本家屋とモダンな内装が魅力で、1階がギャラリー、2階以上がスタジオや滞在スペースとなっている。

shibuya-san × Almost Perfect
Photo: Keisuke Tanigawa

今回は、新型コロナウイルス感染症の拡大以前、レジデンスに滞在したクリエーターたちが描く「東京」をモチーフにした作品をパネルで展示。ルイス・ウルクロ(Luis Urculo)、ヴァスコ・ムラオ(Vasco Mourão)やチャールズ・バーベリアン(Charles Berberian)、クロエ・スミス(Chloe Smith)ら6人が選ばれた。1月24日(日)には、オンラインでのトークイベントも開催予定だ。

たい焼きや団子など、東京で手軽に食べられるフードがモチーフの作品や、コンビニやドラッグストアで見かける『キッチンブリーチ』をフェルトで作った立体作品など、外国から訪れた作家たちの新鮮な視点から切り取られている。

レジデンスを通した地元の人々のつながり

shibuya-san × Almost Perfect
Photo: Keisuke Tanigawa

また会場内では、Tシャツやバッグをアップサイクルしたグッズの販売を販売。刺繍(ししゅう)やタグは、全て地元、台東区の刺繍店や、革細工店が制作しているそう。

shibuya-san × Almost Perfect
Photo: Keisuke Tanigawa

Almost Perfectは、直訳で「ほぼ完璧」の意味を指す。築100年もの古い家屋は、真新しい建物以上に大きな魅力が詰まっている。「欠けているもの」に美を見いだす「わびさび」の文化として、2018年のオープン以来、アーティストたちに人気の場所だ。

海外から訪れたクリエーターが、近隣に住む地元の人々と交流しながら滞在制作がかなうという、東京では珍しいレジデンスでもある。コロナ禍の現在は残念ながらギャラリー休業中だが、個展やイベント再開の予定はInstagramでチェック可能。国内のアーティストに限り要予約で宿泊を受け付けている。

shibuya-san × Almost Perfect
Photo: Keisuke Tanigawa

shibuya-sanでの展示は、2021年1月16日から31日(日)まで。

BREATHING TOKYO IN — THE CITY AS A MAGIC SOURCE OF INSPIRATION』の詳細はこちら

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