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2023年11月30日(木)、渋谷駅桜丘口地区に複合施設「渋谷サクラステージ(Shibuya Sakura Stage)」が始動する。施設は順次開業し、商業テナントなどが出そろった2024年7月26日(金)にまちびらきイベントを実施予定だ。
同施設は東急グループが渋谷駅周辺で進めてきた大規模再開発プロジェクトの一つ。「渋谷ヒカリエ」(2012年)「渋谷ストリーム」(2018年)「渋谷スクランブルスクエア(東棟)」「渋谷フクラス」(2019年)に続く開業で、渋谷駅中心地区における最後の大規模複合施設となる。
渋谷サクラステージは、桜丘町と道玄坂1丁目の約25万4620平方メートルにまたがる。39階建ての「SHIBUYAタワー」と17階建てのセントラルビルを擁する「SHIBUYAサイド」(A街区)と、地下1階・地上30階の「SAKURAタワー」がある「SAKURAサイド」(B街区)、「日本基督教団 中渋谷教会」(C街区)の3つのエリアで構成される。
最も特徴的なのは、渋⾕の「⾕地形」を解決した歩⾏者ネットワークの整備だ。SHIBUYAタワーの「アーバン・コア」は地下2階~地上3階を階段・エスカレーター・エレベーターでつなぐ立体広場。回遊性とアクセスの⾶躍的な向上が見込まれている。
11月30日の竣工以降には、SHIBUYAサイド3階の「渋谷ストリーム」側からの北自由通路と2階の渋谷駅西口歩道橋デッキが開通。2024年秋には、渋谷駅南口新改札口が開通する予定だ。駅周辺全体の回遊性が向上するうえ、代官山や恵比寿方面へアクセスもよりスムーズになるだろう。
インディーゲームクリエイターのための「空き地」が登場
エリア内の商業施設はSHIBUYAタワーとSAKURAタワーの低層階に出店し、約100店が登場予定。また、SHIBUYAタワー38階には、飲食関連の起業支援施設「manoma(まのま)」がオープン。食を起点としたクリエイティブ産業に関わる企業や人の交流を促進していく。
さらに、4階には世界初のグローバル・クリエーション拠点「404 NOT FOUND」が2024年7月に登場予定。現役のクリエイター陣で構成される「渋谷あそびば制作委員会」の運営のもと、インディーゲームクリエイターを軸に、音楽・食・アート・エンターテイメントなど、多種多様なイベントを同時多発的に開催していくという。インディーゲームクリエイターのための「空き地」に一体どんなものが現れるのか、今から楽しみだ。
SAKURAタワーの6~16階には、ハイアットグループのサービスアパートメント「ハイアットハウス東京渋谷」が2024年2月26日に開業予定。さらに同タワーには渋谷駅中心地区で唯一となる住宅「ブランズ渋谷桜丘」や子育て支援施設が入居する。
このほか、SHIBUYAサイドとSAKURAサイドをつなぐ「にぎわいSTAGE」では、独自に開発した小型照明約970台を空間意匠に沿って立体的に配置し、365日異なる景色を演出する。
100年に一度といわれる再開発のラストピース。来年の本格開業後、渋谷の街にどのような変化をもたらすのか、今から楽しみだ。
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