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2022年3月1日(火)、渋谷駅から徒歩10分の場所に福岡発のスペシャルティコーヒー専門店レックコーヒー(REC COFFEE)が、東京2号店をオープンする。場所は2021年12月に閉店した人気カフェ、コーヒーハウス ニシヤ(以下、ニシヤ)跡地で、外観や内観はあえてそのまま継承し、一部メニューも引き継いでいる。席数はカウンタータイプの席とテラスを併せて20席ほど用意している。
福岡で人気のスペシャルティコーヒーショップ
レックコーヒーは、バリスタ日本チャンピオンに2度輝いた岩瀬由和と、北添修の2人が福岡で立ち上げた店だ。2008年にトラックの移動販売からスタートし、現在は福岡に6店舗、東京に2店舗、台湾に2店舗を展開。品質の高いスペシャルティコーヒーのみを扱い、豆の個性を引き出すような焙煎(ばいせん)や抽出技術に定評がある。
同店では、コーヒーの品質とともに、店頭での接客サービスを重視している。「過去に福岡の店を訪れたお客さんたちが、プレオープン期間にたくさん来てくれている」と、スーパーバイザーの冨宿(ふうしゅく)のぞみは話す。「親近感を持ってもらえるよう家に招くような感覚で、お客さんを温かく迎えたい」と接客スタンスについて思いを語ってくれた。
前オーナーの西谷恭兵と、レックコーヒーのオーナーの3人が知り合ったのは、バリスタの日本大会がきっかけだ。岩瀬よリも先に世界大会に出場していた西谷に対し、憧れを持っていた上、西谷の「地域に密着した店づくり」に共感を抱いていた。店舗を引き継ぐに際し岩瀬は、「ここ最近はコーヒーのおいしさに力を注ぐ傾向があった。今後は原点に立ち返りホスピタリティや空間、サービスを大切にする。ニシヤを超えるのではなく、レックコーヒーの力で同じくらいお客さんを満足させていきたい」と話す。
レックコーヒー渋谷東店限定のメニュー
渋谷東店では、レックコーヒー全店で提供しているメニューのほか、ここでしか味わえない限定メニューも用意。本記事では、おすすめのメニューを紹介しよう。
ニシヤ時代の看板メニュー『カプチーノ』(550円)。コーヒー豆は、渋谷東店限定の『リリー・ブレンド』を使用している。やや深めの焙煎によるコーヒーのコクを感じつつ、華やかでフルーティーな香りも楽しめる一杯だ。
連日行列ができるほど人気を誇っていた、ニシヤの『プレミアムプリン』(550円)。プリン本体はニシヤのレシピそのままに、カラメルと生クリームは自社コーヒーとの相性を考えマイナーチェンジした。カラメルには隠し味にオレンジのリキュールを入れており、爽やかな酸味がスペシャルティコーヒーのおいしさを引き立てている。
『ビチェリンニシヤ』(900円)とは、エスプレッソにココアパウダーや湯を混ぜ、冷たい生クリームをのせたドリンクである。岩瀬がニシヤを訪れるたびに注文していたという、両者のつながりを象徴する一品だ。新店舗ではニシヤのレシピを元に、作り方などをレックコーヒー風にブラッシュアップした。
渋谷東店限定のフードメニューを味わいたいなら『クロックムッシュ』(700円)を注文しよう。パンの間にたっぷりのベシャメルソースとハム、チーズを挟んでいる。レッドチェダーチーズとグリュイエルチーズをたっぷりとかけた、濃厚で食べ応えのある一品だ。
フランスやイタリアの伝統的なカフェを意識して作られた空間で、良質なコーヒーやフードがゆったりと楽しめるレックコーヒー渋谷東店。渋谷でほっと一息つきたくなったら、ぜひ足を運んでみてほしい。
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