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音楽家の渋谷慶一郎が、『2020年ドバイ国際博覧会』(以下、ドバイ万博)の「ジャパンデー」の日本館における催事のメインステージでパフォーマンスを行うことが発表された。同パフォーマンスは、人の日常と非現実的な存在感をもつロボットを組み合わせた人工生命アンドロイドと、1200年の歴史を持つ高野山に伝わる仏教音楽の声明、ドバイのNSO Symphony Orchestraとコラボレーションして行われる新作だ。国境、時間、人間とテクノロジーをも超越した化学反応は観客を未踏の世界へ導くだろう。
『ドバイ万博』は、2021年10月1日(金)〜 2022年3月31日(木)にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催される中東およびアフリカ地域初の登録博。世界192カ国が参加し、約2500万人の来場者を見込んだ大規模な万博となる。元々は2020年10月20日〜2021年4月10日に予定していたが、コロナ禍で1年延期されていた。
12月11日(土)に予定される「ジャパンデー」は、ドバイ万博の主催者が各参加国の参加をたたえる「ナショナルデー」として会期中に開催されるもの。「ジャパンデー」では、日本館と関係団体が日本を紹介する文化イベントを会場内の各所で実施する。
渋谷慶一郎によるステージは、アンドロイドオペラ『Scary Beauty』や、8月末に新国立劇場で世界初演を終えたばかりの新作オペラ作品『Super Angels』にも出演したアンドロイドのオルタ3(Supported by mixi, Inc.)が、歌手および指揮者を担う。
また、2019年に世界最大級のメディアアートの祭典『アルスエレクトロニカ・フェスティバル2019』で披露された『Heavy Requiem』の際にタッグを組んだ、高野山に伝わる南山進流声明の演奏家、藤原栄善をはじめとする5人の演奏家も参加。オーケストラには、2020年1月の『Scary Beauty』公演で共演した、NSO Symphony Orchestra(UAE)と再び共演する。
異色のハイパーコラボレーションによるステージは、未来志向で国際色豊かな中東ドバイの地でも大きく注目されることだろう。どんなステージになるのか、今から待ちきれない。
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