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宮島達男や森万里子を展示、隈研吾設計のミュージアムが新館をオープン

「コミコアートミュージアム湯布院」、一棟貸しの宿泊所も併設

Emma Steen
テキスト:
Emma Steen
Former writer, Time Out Tokyo
Comico Art Museum Yufuin
Photo: NHN Japan Corporation
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大分県の温泉街として知られる湯布院には、知名度は高くないものの素晴らしい美術館「コミコアートミュージアム湯布院(COMICO ART MUSEUM YUFUIN)」がある。2017年10月に設立されたこのアートスペースは、比較的新しいながらも、村上隆や杉本博司といった日本を代表するアーティストたちの作品を収蔵。建物を設計したのは国際的に著名な建築家の隈研吾で、このヴェニュー自体が作品とも呼んで差し支えない場所だろう。 

comico art museum
Photo: NHN Japan CorporationKohei Nawa's 'Ether (lava)' (2021) on top of the new gallery building

2022年7月1日には新館もオープン、こちらの建築も隈が担当した。新館は、ほかと調和するようにチャコールブラックのファサードを有しているが、その幾何学的で印象的な構造で周りと異なる趣を演出。1階には3つのスペースがあり、2階には2つのオープンギャラリーが設けられている。新たに展示に名を連ねるのは、草間彌生や宮島達男、森万里子、名和晃平などのアーティストたちだ。 

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Photo: NHN Japan CorporationTatsuo Miyajima 'Time Waterfall - panel #C' (2020)

宮島の「Time Waterfall」や、森の彫刻「Eternal I」といった多くのインスタレーションは、周囲の渓谷をダイナミックな借景にしてその存在感が高められている。このような作品を戦略的に配することで、観客は作品に思いをはせながら館内を移動できるだろう。

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Photo: NHN Japan Corporation「COMICO ART HOUSE YUFUIN」土棟

さらに、美術館に隣接する簡易宿所「コミコアートハウス湯布院(COMICO ART HOUSE YUFUIN)が、2021年に完成したばかり。同じく隈の設計になるラグジュアリーな宿泊施設で、「土棟」(定員4人)と「竹棟」(定員2人)から成る。

2つとも自然とコミュニティーが深く結びついた里山文化にインスピレーションを受け、それぞれ1棟貸しで、庭と露天風呂が付いており、畳敷きの広々とした部屋が魅力だ。予約は公式ウェブサイトからの問い合わせに限られており、ハイシーズンには1泊いくらで泊まれるか分からないのが難点だろう。

Comico Art Museum Yufuin
Photo: NHN Japan CorporationTsuchi house
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Photo: NHN Japan CorporationYoshitomo Nara 'Your Dog' (2017)

しかし、美術館の入館料は1,500円、学生1,000円、小学生未満は無料と手が届きやすい。現在オンライン予約はできず、現地での支払いのみになっている。美術館の近くには温泉街もあるので、湯布院の魅力にどっぷりとつかることができるだろう。

「コミコアートミュージアム湯布院(COMICO ART MUSEUM YUFUIN)」の詳細はこちら

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