ニュース

スカイ ザ バスハウス第3の拠点、スカイ ピラミデが六本木にオープン

こけら落としは貴重な映像作品を含む荒川修作の回顧展

Hisato Hayashi
テキスト:
Hisato Hayashi
Editor/Writer
スカイ ピラミデ
Photo: Bottomless – 1960s Paintings and Two Films
広告

築200年以上の歴史ある銭湯、柏湯を改築して作った上野公園にほど近いギャラリーのスカイ ザ バスハウス。2017年、天王洲に誕生したスカイ パークも記憶に新しいが、2021年4月22日、第3の拠点となるスカイ ピラミデが六本木のピラミデビル3階にオープンした。

ピラミデビル
ピラミデビル(Photo: Kisa Toyoshima)

ピラミデビルは六本木駅から徒歩1分の距離にあり、六本木ヒルズ森タワー内の森美術館や、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーが集まったcomplex665にもほど近い立地だ。ほかにもワコウ・ワークス・オブ・アートペロタン東京など、多数のギャラリーが入居している。

こけら落としは荒川修作の初期作品 

スカイ ピラミデ
Madeline of Estate the of permission with Reproduced. Gins Madeline of Estate 2020 © cm 5.2 x 120 x 7.149, canvas on oil and Ink, 1965, 1. No BOTTOMLESS, Arakawa(Photo: Kisa Toyoshima)

映えある新スペースのオープニング展では、没後10周年を経て、欧米をはじめ各国での再評価が高まっている荒川修作初期作品の個展『BOTTOMLESS—60年代絵画と現存する2本の映画』を開催。

Arakawa, E.X.E.R.C.I.S.E. No. 2, 1969, oil and felt tip pen on canvas, 183 x 124.5 x 4 cm © 2020 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins(Photo: Kisa Toyoshima)
Arakawa, E.X.E.R.C.I.S.E. No. 2, 1969, oil and felt tip pen on canvas, 183 x 124.5 x 4 cm © 2020 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins(Photo: Kisa Toyoshima)

絵画のほか、荒川が手がけた初の映像作品であり、パートナーのアーティスト、マドリン・ギンズと共同で作り上げた貴重な映像作品を2点上映する。

荒川修作
Arakawa, Film-still from Why Not (A Serenade of Eschatological Ecology), 1969, black and white 16mm film transferred to DVD, 110 minutes© 2017 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins and Reversible Destiny Foundation

映像はそれぞれ110分と90分の長編だが、なかなか観ることのできない希少な展示となっている。『BOTTOMLESS—60年代絵画と現存する2本の映画』の会期は4月22日から5月29日(土)まで(日〜水曜・祝日は休廊)

荒川修作『BOTTOMLESS—60年代絵画と現存する2本の映画』の詳細はこちら

スカイピラミデの詳細はこちら

関連記事

つまみ食いではないアート、かつてのネオダダの拠点がリニューアル

史上初の全4巻一挙公開、「国宝 鳥獣戯画のすべて」展が開幕

奥能登国際芸術祭が開催延期に、2021年の秋を予定

山奥に眠るメタボリズム建築の傑作が宿泊施設へ

2021年、見逃せない芸術祭4選

最新ニュース

    広告