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「東急プラザ渋谷」6階のシェアキッチンプロジェクト「もしも食堂」では、2022年1月のオープン以来、さまざまなプロジェクトを展開している。「もしも、高級店の有名シェフがカジュアルレストランを手掛けたら」「もしも、メニューのないお店が渋⾕でメニューを考えるなら」といった「もしも」を実現する場として、「食」を通した新しい価値の発信やチャレンジを応援している。
その第6弾となるのが「酒場食堂」だ。第5弾の「もしも食堂~WORLD CURRY FESTA~」が好評だったことを受け、音楽界の食通として知られるホフディランの小宮山雄飛がプロデュースを担当。その名の通り「食べ」にも「飲み」にも使えるオールラウンドな飲食店で、2024年1月末ごろまでの出店を予定している。
「所狭しと短冊が並ぶ居酒屋が大好き」
「お酒好き」「居酒屋好き」を公言している小宮山だが、中でも食堂で飲むのが大好きだと語る。「酒場食堂」は、「吉田類さんによれば、東京の酒場の文化は食堂から始まったそうなんですよ」と楽しそうに語る、小宮山の理想を形にしたような場所だ。
店を埋め尽くすように張り巡らされた短冊は、「所狭しと短冊が並ぶ居酒屋が大好き!」という小宮山自らが、「本当はその気はなかったのですが、スタッフにおだてられて15時間くらいかけて全部貼った」のだそう。
カウンター席の端には、ホフディランのワタナベイビーが書いた、小宮山いわく「たぶんプロレスラー」のテリー・ファンキーなど「うそのサイン」が並ぶ。オープンしたばかりの店なのに、50年前の1973年に同店を訪れた人のサインもあった……! 今後も「うそのサイン」は増えていく予定だという。
「食堂で食べるカレーライスの最高峰を目指したい」
食堂でお馴染みのメニューや、「これって何?」とツッコミを入れたくなるような魅惑的なメニューがいくつもラインアップしているが、中でも注目は小宮山がプロデュースする「酒場食堂」限定の「最強!渋谷ブラックカレー」(1,320円、以下全て税込み)だ。
「食堂で食べるカレーライスの最高峰を目指したい」と、ルーも小麦粉も使わず、15種類以上のスパイスを調合して考案した。肉と野菜のうまみを閉じ込めており、見た以上にからいが、その辛さがまた後を引く。
そのほか、スタミナたっぷりの「特製・野菜<マシ>炒め定食」(1,100円)、ごはんと味噌汁で食べる「哀愁のナポリタン定食」(1,100円)など、定食としても十分に腹を満たしてくれるメニューも多数。米沢牛を贅沢に使った煮込みは、牛肉のうまみをしっかり味わってもらうために、あえて塩味で上品な味付けにしているのだとか。
ゲストのテーブルで仕上げる「名物バタフライピーポテサラ」(770円)はバタフライピーを使っていて、レモンをかけると色が変わる。
小宮山いわく「食堂は生きもの」。実験的なメニューも多数あり、「今後、お客様の声をいかしながら、メニューを追加していきたいですね」と語る一方で、「淘汰(とうた)されるメニューもあるかもしれません」。
ちなみに、居酒屋でどんな飲み方をしているのか小宮山に尋ねたところ、「それだけは言えません」と言いながら、「生野菜を食べています」と明かしてくれた。「毎日、飲んでいるので健康のことを考えています。煮込みの名店でも、煮込みを食べずに野菜を食べる。それが毎日店に通っている常連の証です(笑)」と持論を展開。「酒場食堂」なら、「∞(無限)キャベツ」(440円)がおすすめだという。
昼夜通しての営業というのも使い勝手がいい。「町の居酒屋に入りづらい人にも、ぜひ入店していただきたいです。外国の方にも来てほしいですね。英語、韓国語、中国語のメニューも用意しています」と小宮山。一人飲みはもちろん、子ども連れで「ファミレス」的な利用にも対応する。
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