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坂本龍一が生前から準備していた図書構想「坂本図書」がオープン

坂本所蔵の本を手に取り読める空間、同名の書籍「坂本図書」も刊行

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Hanako Suga
AMBIENT KYOTO 2023
画像提供:AMBIENT KYOTO 2023/photo by Neo Sora (C) 坂本龍一
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坂本龍一がこの世を去って半年。このほど、愛書家としても知られていた坂本の意思を継いで「一般社団法人坂本図書」が設立された。「坂本図書」は、古書店の店主になるのが夢だったと語っていたという坂本が、2017年から準備を進めていた図書構想。この構想をもとに、坂本の蔵書を実際に手に取り、読むことができる空間が2023年9月下旬、東京都内にオープンする。

坂本図書の利用は完全予約制で、場所は非公開。予約方法や所在地などの詳細は、公式ウェブサイトや登録制のニュースレターを通じて告知されるという。 

坂本図書
画像提供:バリューブックス

また、9月24日(日)には同名の書籍「坂本図書」が刊行される。同書には、2018年から2022年まで雑誌「婦人画報」で連載された「坂本図書」全36回分を収録。坂本が絶大な信頼を寄せていた編集者、鈴木正文との対談も読むことができる。

坂本図書
画像提供:バリューブックス

発売元のバリューブックスの予約ページから注文すると、書籍でも語られている夏目漱石の短編集「夢十夜」の特別冊子や「坂本図書」オリジナルのしおりがもらえる特典が付いてくる。

唯一無二の音楽家の死に、世界の衝撃はいまだに収まらない。多くの人と共有したかった、という自身の本に実際に触れながら、坂本の世界観を洞察してみてほしい。

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