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池田亮司の大規模展覧会が青森で開催

弘前れんが倉庫美術館の建築美にも注目

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Time Out Tokyo Editors
Ryoji Ikeda
Ryoji Ikeda data-verse 1 2019 Courtesy of the Artist and Audemars Piguet Photo: Julien Gremaud ©Ryoji Ikeda
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電子音楽の作曲、そしてアーティストとして国際的に活躍する池田亮司。国内では13年ぶりとなる池田の個展が、2022年4月16日(土)〜8月28日(日)青森県の弘前れんが倉庫美術館で開催される。

2000年以降、池田は「データ」を主題とする表現を模索してきた。data-verse」シリーズでは、素粒子から宇宙に至るまでの広大なデータを、独自の美学で追求し映像として投影。『ヴェネツィア ビエンナーレ』でも展示された本作は、鑑賞する者をデータの世界に誘い、圧倒した。

池田亮司
池田亮司 point of no return 2018年 Courtesy of Taipei Fine Arts Museum, 2019 Photo: LU Kuo-wei ©TFAM

会場となる弘前れんが倉庫美術館は、煉瓦倉庫を改修した独自の建築空間が特徴。新作を含む池田の近年の活動を展示する本展では、高さ15メートルの吹き抜けの大空間にプロジェクションを行う池田の作品と、個性的な建築空間がどのように呼応し合うのかにも注目だ。

また、2020年にオープンしたばかりの同美術館には、現代美術家の奈良美智や、大型彫刻で知られるジャン゠ミシェル・オトニエルなどの作品が所蔵されている。多くの作品が、地域文化や同館の建築に合わせて特別に作家に依頼し、制作されたものだ。  

美術館として生まれ変わる前の建物は、日本酒造工場として稼働していたこともあるという。訪れた際は歴史を感じられる建築空間と、アートの結びつきにも着目してみてほしい。 

弘前れんが倉庫美術館 『池田亮司展』の詳細はこちら

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