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少女の横顔のロゴで知られる、東京を代表するチョコレートメーカーのメリーチョコレート。同社の開業は1950年、菓子製造に携わっていた原堅太郎が東京都渋谷区の小さな作業場でチョコレート会社をスタートし、1958年には日本で初めて「バレンタインデーに女性から男性へチョコレートを贈る」というスタイルを提唱した。
「ルル メリー」は、メリーチョコレートから派生したスイーツブランドだ。ルル(縷々)とは「細く長く、途切れることなく続くさま」を表現した日本語で、「菓子を通じて生まれた幸せな関係や幸せな時間がずっと続きますように」という願いが込められている。
2017年のブランド設立以来、百貨店やポップアップショップで展開してきたルル メリーが2023年6月21日、初の路面店を東京・青山通りにオープンした。内装は「ルル メリー」の立ち上げ当時からアートディレクターとして関わってきた、ドイツ在住の川上恵莉子が担当。草花や木々をモチーフにしたブランドの世界観が体感できるように、壁面には森や木々をイメージした温かみある深いグリーンをあしらっている。
「ここに植物が描かれたパッケージを並べることで、自然のなかで身を置いている気持ちになってもらえればと考えました」と語るのは、ディレクターの小松﨑裕寿だ。小松﨑は、菓子を選ぶ時からわくわくしてほしいとの思いから、特注でアンティーク家具の脚をイメージした柱や金の飾り棚を用意したと続ける。そこに、植物画や風景画をほうふつとさせるおなじみのパッケージやスイーツを美しく並べた。
スタッフのユニフォームは川上監修のもと、「ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)」が手がけた。 路面店のオープンに際し、魅惑的な新商品も多数ラインアップしている。
「ルル ショコラ」(各378円、以下全て税込み)は、「縷々」とした時間を提案する、「ルル メリー」発となるボンボンショコラだ。開発を担当した奥谷綾乃は、「また食べたくなる味わいと、レトロかわいいビジュアル」をコンセプトに、ピスタチオやキャラメル、パッションアプリコット、レザンといった個性あふれる10種のフレーバーを製作した。
「香料を一切使わず、『あまおう』のパウダーとピューレで作った『あまおう苺』は、苺の味そのままを感じていただけるようにこだわりました」(奥谷)。
珠玉の「ルル ショコラ」は、専用の箱に3個以上から自由に詰め合わせができる。一つ一つのサイズが大きく1粒でも満足感があり、「プチガドーを選ぶように購入していただければ」と奥谷は笑顔をのぞかせた。
ベネズエラ産のカカオマスを使用したカカオ分75%のチョコレートとバター、砂糖、卵だけで作った「ショコラテリーヌ」(2,268円)は、焼き菓子開発担当・小池優花の自信作だ。「とてもシンプルなお菓子ですが、乳化を丁寧に行い焼き上げる条件を研究することで、滑らかな舌触りと長い余韻をお楽しみいただけます」(小池)。
バターが香るさくさくのサブレとナッツをチョコレートで包み込んだ「ショコラサブレ」は、路面店オープンを記念し、青山通り店限定パッケージ「ショコラサブレ(グリーン)」(2枚入 410円)を用意した。ヘーゼルナッツ&スイートチョコレートとマカダミアナッツ&ミルクチョコレートの2種類を、路面店のイメージカラーである緑色のパッケージに収めている。
花を愛で、選ぶようにチョコレートを主役にしたお菓子を選ぶことができる、そんな一軒だ。
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