ニュース

ニューヨークのラフ・トレードがマンハッタンへ移転

新店舗はロックフェラーセンターの路面店、ブルックリン店は3月閉店

Will Gleason
テキスト:
Will Gleason
Content Director, The Americas
Rough Trade NYC
Photograph: Jennifer ArnowThe former Rough Trade NYC in Williamsburg
広告

ニューヨークにおける「音楽の聖地」の一つであるレコードショップ、ラフ・トレードNYC(Rough Trade NYC)が、マンハッタンへ移転することになった。

2013年11月、ブルックリンのウィリアムズバーグにオープンしたラフ・トレードNYCは、市内のほかの場所へ移転する前提で、同店舗の営業を2021年3月21日に終了していた。

ニューヨーク・タイムズの報道によると、新店舗のオープンは、2021年6月1日(火)。場所は、ミッドタウンの49thストリートと6番街の角にある30 Rockefeller Plazaの一画で、地下鉄駅とテレビ番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』の収録スタジオに隣接する路面店となる。規模はブルックリン店の4分の1以下だが、それでもレコード1万枚は在庫できるほどの広さはあるようだ。

ラフ・トレードの共同オーナーであるスティーブン・ゴッドフロイは、以下の声明を発表した。

「新型コロナウイルスの影響を受け、ラフ・トレードを移転するという決定をしました。これは、世界中の都市が経験している広い範囲での再考を映し出しているといえるでしょう。マンハッタンには偉大なレコード店の輝かしい歴史があります。それに加え、この街の『現在』はいつもエキサイティングです。パンデミックの影響により都心部の再編成が行われたことで、思いもよらず、長年レコード店がなかったニューヨークの中心部に進出することになりました。しかし、常に驚きを与えるというラフ・トレードの衝動は変わりません」

また、ラフ・トレードNYCがプロデュースするライブイベントもリニューアルされる。これまで行ってきたThe Bowery Presentsとの協業は終了。今後はロックフェラーセンターのプログラムに組み込まれ、周辺の広場やアイススケートリンク、豪華なRainbow Roomなどを活用したイベントを展開していくという。こちらもかなりの変化だ。

原文はこちら

関連記事

ロサンゼルスのアメーバミュージック、新店舗で営業再開

レコードの街、渋谷にディスクユニオン初のロック専門店が登場

日本のクラブシーンを捉えたドキュメンタリー「Diggin’ Thru Japan」が公開

日本橋のアートホテルで、宿泊型音楽イベントが開催

ニューヨークのブロードウェイが9月14日から完全再開

最新ニュース

    広告