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パリパリ食感の中華ハンバーガー「ローガモ」が日本初出店、西安の名物料理が下北沢に

1300年の歴史を持つ郷土料理をモダンに提供

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Genya Aoki
シンヒローガモ
画像提供:秦妃ROUGAMO
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下北沢のドンキホーテ向かいに2022年5月20日、国際的なチャイニーズグルメのシンヒローガモ(秦妃ROUGAMO)がひっそりと上陸した。

同店の看板メニューは、中国西安市生まれのパリパリ食感のハンバーガー「ローガモ(中国語では肉夾饃)」。ローガモは、中国陝西省​​西安市の名物料理で、焼いたバンズに煮込んだ肉(主に豚)を挟んだ料理のことだ。

シンヒローガモ
Photo: Genya Aoki『ポークローガモ』、サイズは手のひら大で、豚肉がたっぷり詰まっている

日本では「ロージャーモー」の呼び名で知られ、ローカルB級グルメの域を出ていない。しかし、その歴史は1300年以上前までさかのぼり、現代のハンバーガーの元になったともいわれている。同店の代表取締役である本田優来(ほんだ・ゆら)は、母が西安出身、父が日本人という出自を持つ人物で、幼少期は西安で過ごしたこともある。そんな彼女が「この中国の伝統料理を日本に根付かせたい」と同店をオープンした。

シンヒローガモ
画像提供:秦妃ROUGAMO

シンヒローガモでは、西安出身のシェフが一枚ずつ手作りした本格派のバンズを使用した『ポーク』『ビーフ』『チキン』『ラム』『スクイッド(イカ)』『オーガニック(野菜)』の全6種のローガモが楽しめる。これらの具材は「安全・安心」を心がけて全て日本国産品にこだわっており、全てのメニューはテイクアウトも可能だ。

シンヒローガモ
画像提供:秦妃ROUGAMO『ポークローガモ』

定番メニューは『ポークローガモ』(748円)。パリパリとした平たいクロワッサンのようなパンズに、煮込んだ皮付きバラ肉をたっぷり挟んだ一品だ。16種以上の漢方やスパイスを入れてじっくり煮たせることで、肉の脂のうま味が引き立つという。パン本来の小麦の甘みと肉のうま味、スパイシーさが絡み合う複雑な味わいがクセになる。「このポークローガモは、正に私の思い出の味です」と本田は語る。

シンヒローガモ
画像提供:秦妃ROUGAMO左から『オーガニック』『ラム』、下段は『スクイッド』

ポーク以外の5種は同店の創作で、ラムやイカを入れたり、チキンはカレー味だったりと、伝統にとらわれない自由で新しいバーガーをそろえる。「ローガモは何でも挟んで食べられます。私も(オープンしてから)毎日食べているのですが、何でもおいしくて飽きません」と本田は笑顔を見せる。

今後は、「エビマヨ」やロブスターとチーズを使ったもの、夏限定のフルーティーなメニューなども検討している。定番のポーク以外のメニューは売れ行きを見て改変していくそうだ。

シンヒローガモ
画像提供:秦妃ROUGAMO『ミックスコンジー』(右)

このほか、西安発の辛みのある麺料理、『スキンヌードル』(858円)や客の好みに合わせて辛さを調整できる『ワンタン』(748円)、『ミックスコンジー』(605円)という甘さのあるかゆなども用意する。

シンヒローガモ
画像提供:秦妃 ROUGAMO『スキンヌードル』(左)、『ポークローガモ』、『ファンタオレンジ』の組み合わせ

ちなみに、中国では『ポークローガモ』『スキンヌードル』『ファンタオレンジ』の組み合わせが定番で、同店でも在日中国人客の多くはそのセットにして注文するのだとか。現地感を味わいたいなら、ぜひ試してみてほしい。

シンヒローガモ
画像提供:秦妃ROUGAMO

店内は白壁に木テーブル、道に向かって全面ガラス張りで、明るく開放的な空間となっている。「歴史と伝統を持つメニューですが、インターナショナルな文化圏でも通用する」という思いから、いわゆる「中華料理屋」の内装にはせず、若者が入りやすいオープンな店にしたそうだ。

また、自家製の『プラムジュース』(495円)や、アメリカの老舗コーヒーブランドである『ライオンコーヒー』(506円)、世界8カ国以上のクラフトビールをそろえ、世界目線を随所に取り入れている。

シンヒローガモ
画像提供:秦妃ROUGAMO

日本人客にも若者を中心に幅広く利用され、少しずつ下北沢の街に浸透し始めたシンヒローガモ。すでに2、3号店の計画を進めているそうなので、ブレイク前にぜひチェックしておこう。

シンヒローガモの詳細情報はこちら

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