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六本木アートナイトが4年ぶりにオールナイトで開催

45組のアーティスト、約70のプログラムを展開

Emma Steen
テキスト:
Emma Steen
Former writer, Time Out Tokyo
六本木アートナイト
Photo: Bert HoltmannWhite Wings by Close-Act Theatre
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六本木の街を舞台にしたアートの祭典「六本木アートナイト」が、4年ぶりにオールナイトで開催される。今年のテーマとなるのは「都市のいきもの図鑑」。会期は2023年5月27日(土)から28日(日)で、美術館や大型複合施設、公共スペースなど六本木のあちこちでさまざまなアートコンテンツが楽しめる。

今年は国内外45組のアーティストたちの作品を展示し、ペインティングやインスタレーション、音楽、パフォーマンス、トークイベントなど約70のプログラムを展開。外国語ガイドツアーやデジタルプログラムも実施する。

ここでは、六本木アートナイト2023の見どころを紹介しよう。

栗林隆+シネマキャラバン

六本木アートナイト
Photo: Roppongi Art NightThe Tanker Project by Takashi Kuribayashi + Cinema Caravan

栗林隆はドイツを拠点にしていた活動初期の頃から、「境界」をテーマにした大規模なインスタレーションを発表してきた。六本木アートナイトでは、2009年からともに活動を続けるシネマキャラバン(Cinema Caravan)とコラボレーションし、アートのエネルギーを船に乗せて航海させる「タンカープロジェクト」を発表。「六本木ヒルズアリーナ」が、展示会場となる。

鴻池朋子

六本木アートナイト
Photo: Roppongi Art NightTakamatsu > Echizen > Shizuoka > Roppongi Black Kite (2022) by Tomoko Konoike

鴻池朋子は絵画や彫刻、パフォーマンスなど、さまざまなメディアで活動しながら、サイトスペシフィックな表現を続けるアーティストだ。今回は「動物の言葉」を軸に自然の境界に着目。屋外展示で話題を呼んだ「皮トンビ」が「東京ミッドタウン」に登場するほか、国立新美術館では「狼ベンチ」を展示する。

クローズアクトシアターによるパフォーマンス

六本木アートナイト
Photo: Bert HoltmannWhite Wings by Close-Act Theatre

今年の六本木アートナイトで最も注目したいのが、オランダを拠点にする国際的なパフォーマンス集団、クローズアクトシアター(Close-Act Theatre)によるインタラクティブなパレードだ。巨大な白い翼をまとった幻想的なキャラクター「White Wings」が音楽と光の演出とともにウォーキングをし、観客を不思議な世界へといざなう。会場は六本木ヒルズアリーナと「東京ミッドタウン プラザ」で1日3回、約20分のショーが実施される。

アート好きもユニークな文化体験をしたい人も、今年の六本木アートナイトは見逃せないコンテンツが盛りだくさん。六本木交差点や街中にもさまざまな作品がオールナイトで展示される。プログラムは無料で楽しむことができるが、一部の゙美術館企画展は有料。詳しいプログラムやイベントのスケジュールは、公式ウェブサイトから確認してほしい。

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