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六本木の街がアートに染まる「六本木アートナイト」が間もなく開幕する。会期は2024年9月27日(金)〜29日(日)。13回目を迎える今年は「都市とアートとミライのお祭り」をテーマに、30組のアーティストによる約40のアートコンテンツやプログラムを展開する。
六本木は昼と夜で全く異なる顔を持つ、不思議な魅力にあふれた街。日中は最先端のアートが息づく現代アートの聖地として知られ、日が暮れると瞬く間にパーティーの中心地へと変貌する。六本木アートナイトは、この2つの対照的な個性をダイナミックに融合させ、街全体を創造性で満たすアートの祭典だ。
期間中は美術館や大型複合施設、公共スペースなど六本木のあちこちで現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスなどのプログラムをグローバルな視点で体感できる。その多くが、無料で楽しめるのも魅力の一つ。ここでは、2024年の六本木アートナイトの見どころを紹介しよう。
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「ポンギリング ―ひかりの花のパレード―」は、光や映像を用いた公共空間でのパフォーマンスで活躍する高橋匡太が手がける一夜限りのパレード。参加者は花の形をした浮輪を身に着け、「東京国立近代美術館」から「東京ミッドタウン」「六本木ヒルズ」を練り歩くという、参加型のプログラムだ。
浮き輪に設置されたLEDライトは鮮やかに色を変えていき、夜景を幻想的な光景へと一変させる。
日程:28日 18時30分~19時30分、19時30分~21時

シドニーを拠点に彫刻やインスタレーションを制作するアートスタジオ「Atelier Sisu(アトリエ シス)」による同作品は、泡の壊れやすさを通して人生のはかなさを表現する、没入型の光と音のインスタレーション。巨大な半透明の球体は光を反射する素材で作られており、昼と夜とで、その姿を変えていく。
日程:27日 17時30分~23時、28日 11~23時、29日 11~20時
場所:六本木ヒルズアリーナ
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ツァイ&ヨシカワは、ロンドンを拠点に活躍する台湾人のツァイ・シャオチー(蔡筱淇)と、吉川公野によるアートユニット。同作品は、地球上の生命にとって不可欠なエネルギーである水、光、空気 を表現した、巨大な抽象的な花彫刻だ。
アルミニウムで制作され蛍光色に塗られた彫刻は日没前に光を放出し、夜にはブラックライトの下でさらにまばゆい光を放つ。
日程:27日 17時30分〜29日 20時、9月30日(月)~10月14日(月・祝)
場所: 六本木ヒルズ ウエストウォーク 2階
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エレクトロニコス・ファンタスティコス!「六本木丘電磁盆踊り」
エレクトロニコス・ファンタスティコス!は、アーティストの和田永を中心に、役割を終えた電化製品を新たな楽器へと蘇生させ、徐々にオーケストラを形作っていくプロジェクト。六本木アートナイトでは、日本の盆踊りを大胆に再解釈したユニークなパフォーマンスを披露する。
電気と磁気と人間が相互作用する時空間が、廃棄された家電製品によって奏でられる土着的なリズムと艶やかな踊りとともに出現する。
日程: 29日 16時〜16時30分、19時10分〜20時
場所: 六本木ヒルズアリーナ

「東京ミッドタウン」のガレリア地下1階には、久保寛子の新作「あおぎつね」が登場。六本木にある「狐坂」という地名は、江戸時代には森や竹林が多く、キツネがよく出没したことから付けられたといわれている。
久保はこれまで、作品のテーマでもある農耕や偶像を軸に、古来日常にあった「祈りのかたち」を現代に置き換えた彫刻作品を発表してきた。日本の精霊でもあるキツネをモチーフにした同作品も、日本の建設現場で用いられるワイヤーメッシュや防風ネットを用いて制作されている。
そのほか、都市の風景と考古学から着想を得た久保の作品群が東京ミッドタウン内の複数エリアで展示される。
日程: 9月27日~10月14日(月)
場所: 東京ミッドタウン・ガレリア 地下1階ほか
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