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2021年7月15日にプレオープンしたリブハウス/オーシャンハウス(RIB HOUSE / OCEAN HOUSE)は、渋谷円山町の東間屋とのコラボレーションによってクラブ要素が加わり、音楽好きなオフィスワーカーたちのたまり場として進化していきそうなスポットだ。
コリドー街の「赤青」にクラブ要素が追加
リブハウス/オーシャンハウスは、2020年4月に銀座コリドー街に移転し、リニューアルオープン。肉料理と魚介料理の両方を楽しめるレストランバーとして、オフィスワーカーを中心に「赤青」の愛称で知られる店舗である。
事業元は多くの飲食店が集結した恵比寿横丁や渋谷横丁など、東京の新名所をプロデュースする浜倉的商店製作所だ。彼らがこの店のコンセプトに掲げているのは「カジュアルバブル」。2フロアで構成された店内は、店のテーマカラーである赤と青でライトアップされている。バブル経済期のきらびやかな雰囲気を彷彿(ほうふつ)とさせ、コリドー街でもひときわ目立つ。
今年7月から、渋谷の円山町で上質なカクテルと音楽を提供するDJバー、東間屋とコラボレーション企画を始動。今までコリドー街にはありそうでなかったクラブ要素が加わり、新たなエンタテインメント空間として盛り上がりを見せようとしている。
日替わりで旬のDJが登場、東間屋名物のドリンクも
1階はミラーボールとシャンデリアを基調とした、まさにクラブライクなフロア。7月のリニューアルから新設されたDJブースでは、東間屋がキュレーションする幅広いジャンルのDJが日替わりで登場する。
ディレクションに90年代の日本のクラブ、西麻布YELLOWからキャリアをスタートしたスタッフが携わっているだけあって、ラインアップのセンスは間違いない。東間屋のある渋谷の円山町エリアとは異なる客層が見込めるからこそ、今後はエリア独自のクラブシーンが生まれてくる予感もある。
また、1階のバーカウンターではキャッシュオンでドリンクをオーダーできる。なんとメニューには東間屋の名物カクテル『山椒ジントニック』も。グラスのフチについた山椒(さんしょう)がやみつきになるだろう。
スタンディングで楽しむ分には基本的にチャージ不要なので、1人で訪れても居心地が良いスポットだ。人との待ち合わせ場所にもちょうどよく、コロナ禍が収束した際には宴会のゼロ次会や、飲み会後の2次、3次会にも使えそうなのがうれしい。
充実したフードとカクテルメニューはレストランとしても優秀
1階は「バー」要素の強いフロアである一方で、2階は「レストラン」要素が強い空間だ。テーブル席でゆったりと肉や魚介料理が楽しめる。パスタやご飯だけではなく、スパイシーチキンウイングなどおつまみメニューも充実。店のいちおしメニューである『濃厚うにプリン』は、クリーミーで甘みがある。
また、2階では東間屋が得意とする「創作クラフトカクテル」も注文可能。日本酒や焼酎など、日本の素材を活かしたオリジナルカクテルをシーズンごとに提供する。定番メニューの中でも焼酎をベースとしたカクテル『バナナシェイク』(1,000円)は、見た目によらずサッパリしていて飲みやすい。
なお、両フロアにあるVIP(ボックスソファ)席は、平日2,000円(2時間)、週末は席料に加えワンボトルオーダーで利用できる。大人数でゆっくり滞在したい場合や、飲み会に活用する場合におすすめだ。
コリドー街は居酒屋やバーが立ち並ぶ、ナイトタイムエコノミーの重要拠点。従来の活気が戻るにつれ、リブハウス/オーシャンハウスを拠点に新たな「街の文化」が構築されていくだろう。仕事帰りに1杯、もとい1曲を引っかけたい人たちのたまり場になることを期待する。
テキスト:高木望
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