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「三鷹天命反転住宅」が完成20周年、見学会や歩みを振り返るイベントなど

「三鷹市美術ギャラリー」と「慶應義塾大学アート センター」で展覧会も

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Time Out Tokyo Editors
三鷹天命反転住宅
Photo: Keisuke Tanigawa | 三鷹天命反転住宅
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荒川修作とマドリン・ギンズ(Madeline Gins)の構想を具現化した世界初の「住宅」として、2005年に三鷹市に誕生した「三鷹天命反転住宅」。この「死なないための住宅」は建物完成以来、世界十数カ国のメディアで取り上げられ、今もなお世界中の人々を魅了してやまない。

今回、同住宅が完成20周年を迎えるに当たり、2025年4月26日(土)〜5月6日(火・振休)に、「三鷹天命反転住宅、二十歳を祝う」として多数のイベントが開催される。荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所による主催で、これまでの住宅の歩みを振り返るとともに、住宅の20歳を祝う。

三鷹天命反転住宅
Photo: Keiske Tanigawa|内観

「三鷹天命反転住宅たてもの見学会 20周年スペシャル」では期間中、住宅内を見学・体験できる特別なコースを提供。学芸担当による住宅に込められたコンセプトについての解説や、身体の可能性をキーワードにワークショップを体験しながら、住宅と関わるプログラムが展開する。

4月29日(火・祝)は、「三鷹市美術ギャラリー」で開催中の「三鷹天命反転中!!──荒川修作+マドリン・ギンズの死なないためのエクササイズ」の担当学芸員によるトークイベント、「三鷹天命反転中!! のつくりかた」が開かれる。

三鷹天命反転住宅
Photo: Keisuke Tanigawa|内観

5月5日(月・祝)は、荒川修作とその世界を巡るドキュメンタリー映画『死なない子供、荒川修作』が特別上映。上映終了後は、荒川+ギンズ東京事務所代表の本間桃世によるトークも行う。

三鷹天命反転住宅
Photo: Keisuke Tanigawa|実際に事務所として使用している部屋の内観

最終日の6日は、昔懐かしい思い出話から三鷹天命反転住宅のこれからまで、大いに語り合うパーティー形式の座談会「竣工20周年記念パーティー & 公開座談会」が開かれる。当日は、同住宅ならではのユニークな一品も登場する、山フーズによるスペシャルなフード付き。参加条件は、住宅に訪問したことがある人だ。とっておきの思い出話を持ち込んでほしい。

なお、三鷹市美術ギャラリーだけでなく、「慶應義塾大学アート センター」でも展覧会「交信詩あるいは書簡と触発:瀧口修造と荒川修作/マドリン・ギンズ」が開催している。3つの会場を同時に巡れば、荒川修作+マドリン・ギンズの活動をより深く知れるだろう。

ゴールデンウィークは、彼らの世界に浸ってほしい。

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