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鮮やかなフィルターを使ったソーシャルメディアのフィードで、人々の旅行が簡単に紹介される現代。このような状況下では、特定の観光地を紹介した誇大広告のわなに陥りがちだ。せっかく旅に出たのなら、時間と金を無駄にするのはもったいない。
リーズナブルな料金で手軽に手荷物を預けられる手荷物保管サービスネットワーク「スタシャー (Stasher)」は、「素晴らしい観光地」と「最悪な観光地」を99の観光スポットから選び発表した。このリストは、同社の調査チームがGoogleのレビューや最寄りの空港からの距離、観光客の安全性、TikTokの人気度などを調査し、10点満点で採点したものだ。
世界一の観光名所に選出されたのはハンガリーのブダペストにある「国会議事堂」で、7.34点を獲得。ドナウ川沿いに建つ国会議事堂はネオゴシック様式の建築が特徴で、ブダぺスト観光のハイライトにもなっている。7.17点を獲得して2位に選ばれたのが「ディズニーランド・パリ」だ。30年の歴史を持つこの夢の楽園は、毎年何百万人もの観光客を迎えている。
3位はアイスランドの南西部、レイキャネス半島にある絵のように美しい温泉「ブルーラグーン」。息をのむような火山風景を背景に、ミネラル豊富なシリカを含んだシルキーブルーの湯にゆっくりつかることができる。
素晴らしい観光地のリストは、以下
1. ハンガリー国会議事堂(ハンガリー)
2. ディズニーランド・パリ(フランス)
3. ブルーラグーン(アイスランド)
4. スペイン広場(スペイン)
5. アンコール・ワット(カンボジア)
6. サン・ピエトロ大聖堂(イタリア)
7. エル・アテネオ・グランド・スプレンディッド(アルゼンチン)
8. アテナイのアクロポリス(ギリシャ)
9. ニュージーランド博物館(ニュージーランド)
10. コルコバードのキリスト像(ブラジル)
なお、日本からはユニバーサルスタジオジャパンが19位、ディズニーシーが28位、富士山が68位にランク入りした。
調査では「世界で最悪な観光地」も発表。意外なことに、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」(3.42点)が1位に選出。エンターテインメント界で活躍した人物の名前を彫った2000以上の星型のプレートが埋め込まれた歩道で、世界的にも有名な観光地の一つだ。しかし、多くの旅行者が「汚い」「治安が悪い」「人が多すぎる」などの感想を述べている。
世界最古のショッピングモールの一つとして知られるイスタンブールの「グランドバザール」は、現代の観光客にはあまり好まれず、2位に。スコアは3.48点だった。さらにインドの「タージマハル」も3位に選ばれている。ユネスコの世界遺産に登録されているにもかかわらず、立ち寄った多くの人が失望しているようだ。
トップ10にはアジアの観光地も目立ち、京都の伏見稲荷大社(5.04点)で8位となった。観光地に対して寄せられたコメントを見ると「実際には大混雑しており、インスタで見るような美しい写真が撮れることを期待していたが、人が多くてまったく撮れなかった」などネガティブなものが寄せられており、「混雑」が最大の要因となっているようだ。
最悪な観光地のリストは以下の通り
1. ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(アメリカ)
2. グランドバザール(トルコ)
3. タージマハル(インド)
4. ブッシュ・ガーデンズ(アメリカ)
5. ロッテワールド(韓国)
6. ビクトリアハーバー(香港)
7. オーシャンパーク(香港)
8. 伏見稲荷大社(日本)
9. 万里の長城(中国)
10. エバーランド(韓国)
ランキングの詳細はスタシャーの公式ウェブサイトからチェックしてほしい。
なお、本記事は「Revealed: The best (and worst) tourist attractions in the world」をもとに再編集している。
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