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リスボン市、枯木1本につき生木2本の植樹を推進

パリやミラノに続く緑化政策の好例

Sophie Dickinson
テキスト:
Sophie Dickinson
翻訳::
Time Out Tokyo Editors
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空気をきれいにし、暑さを和らげ、生物多様性を促進する……。こうした機能を持つ樹木が環境にとても良いことは、誰もが知っていることだろう。しかし、どんなに手入れしても、枯れてしまう木はある。

ポルトガルの首都リスボンでは行政の主導で、朽ちた木の幹をそのままにしておくのではなく、生きた2本の木と交換する取り組みをスタートさせた。アイデアはシンプルだが、最終的には街の緑を2倍に増やすことができるというわけだ。

この取り組みは、2022年3月下旬に公布された条例に盛り込まれているため、きちんとした実施が求められている。対象は行政が管理している木だけではない。市民も、病気になったり枯れたりした木を持っている場合、新しい2本の木と交換しなければならないのだ。その際、できるだけ元の場所に近い場所に植えることが望ましいとされている。

さらに、市の助成事業で新しい低木や樹木を植える場合は、リスボン市議会に申請しなければならないというルールも設けられた。植栽には気候変動に強い種が求められるという。

ヨーロッパでは、リスボンよりもさらに緑化を進めている都市もある。ミラノは2030年までに300万本、つまり市民1人につき1本の植樹を計画。パリでは、パリ市庁舎などの主要なランドマークのすぐそばに、新たに4つの「都市の森」を植える予定だ。

都市がどのような方法で緑化を進めるにせよ、都市がより緑豊かになっていくことはうれしいことだ。

原文はこちら

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