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ブラジル企業のRentbrellaが最近、ニューヨークの35カ所以上に「傘のシェアステーション」を設置した。各ステーションには80~100本の傘があり、24時間以内であれば無料で使うことができる。設置場所には、マンハッタンの人通りの多い場所が選ばれた。
これまで多くのニューヨーカーは、こうした「傘のシェアリングサービス」を必要ないと思っていたものかもしれない。しかし、便利なサービスなのだ。さらにこれで「あれ」を買う必要がなくなるなんて素晴らしいことではないか。街の売店で売られている、高い割には少し使っただけで壊れる傘だ。
Rentbrellaの使い方はシンプル。ダウンロードしたアプリの地図から最寄りのステーションを検索して、「傘が欲しい」アイコンをタップする。ステーションの画面にある「QRコード」を読み取るとアプリにトークン(ワインタイムパスワード)が表示されるので、あとはそれを入力し傘をアンロックするだけ。利用可能な傘が格納されている場所は青いライトが教えてくれる。
傘を24時間以上使った場合、3日目までは1日2ドル(約230円)が、それ以上の場合は16ドル(約1,850円)が1回課金される。16ドルを支払った後は「購入」とみなされるため、返却の必要はない。
Rentbrellaの傘は、24時間無料で借りられるだけでなく、ニューヨークの気候に耐えられるよう特別に開発されたもの。最先端の疎水性素材とグラスファイバーが使われているため、雨や日差しに強く、高いUVカット性能を誇る。傘が壊れる原因である強風への耐久性も高い。さらに、リサイクルされたペットボトルを材料に活用するなど、環境への配慮も抜かりないのだ。
このサービスは2018年にブラジルでスタート。ニューヨークはRentbrellaにとって初のアメリカ市場となる。共同創業者であるフレディ・マルコスは、2022年末までにニューヨーク市内に300のステーションを設置する計画を明かしている。
つまり、今後もっとたくさんの傘が街で使えるようになる。そう、シェアリング傘サービスは、まだまだ必要とされているのだ。
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