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老朽化のため、惜しまれつつも2024年8月4日に閉店した深大寺参道の「鬼太郎茶屋」が2024年11月20日(水)、調布市の天神通り商店街に移転リニューアルを果たした。
オープン初日にはオープニングセレモニーがにぎやかに行われた。調布市長や天神通り商店街会長、水木しげるの長女である水木プロダクション取締役の原口尚子がテープカットに参加。さらにスペシャルゲストとして、自身も大の妖怪好きだと公言する8歳の名俳優、永尾柚乃も登壇した。新店舗のある天神通り商店街は調布市富士見町にある水木しげるの自宅から、調布駅前の仕事場の途中にあり、毎日歩いて通った道だったという。
甲州街道を渡った先には「ゲゲゲの森」につながるという「布多天神社」があり、鬼太郎ファンにはたまらないロケーションだ。
店内には「ゲゲゲの鬼太郎」や「河童の三平」などの水木作品のキャラクターグッズが350種類以上並び、手に取るだけでわくわくする。なかには同茶屋21周年記念の限定グッズや、ここでしか買えないスウェットなどのレアアイテムも。新製品のトレーナーは前面に大きくプリントされた名シーンだけでなく、背中にもワンポイントがあり、リュックを背負ったときにちらりと見えるデザインとなっている。
カラフルな文房具、妖怪モチーフの手ぬぐい、水木キャラクターが描かれたケロリンの黄色い洗面器などのバスグッズ、20歳以上限定の酒コーナーなど、大人も子どもも楽しめる商品構成だ。永尾がセレモニーで着用していた鬼太郎のちゃんちゃんこも110cmから大人用のLサイズまで展開。家族そろって「お揃いコーデ」も楽しめる。
店内スタンドではソフトクリームや目玉のおやじまんを提供
店内にはテイクアウトメニューを提供するスタンドもあり、ソフトクリームやまんじゅうなどが味わえる。ソフトクリームは水木しげるの故郷である鳥取の白バラ牛乳を使用した「大山牛乳」「厳選いちご」「ミックス」の3種類で、「目玉クッキー」と木製の一反もめん型スプーンが添えられた鬼太郎茶屋ならではのフォトジェニックなメニューだ。
「目玉のおやじまん」もふかふかに蒸されている。鬼太郎とねずみ男の等身大フィギュアとともに記念撮影するのも忘れずに。
水木しげるの命日には調布一帯がゲゲゲ色に
11月30日(土)は、調布市に50年以上住み、多くの作品をこの地で描きあげた水木しげるの命日にあたる「ゲゲゲ忌」だ。鬼太郎茶屋をはじめゆかりのある地を巡るスタンプラリーやコスプレイベント、キャラクターたちのグリーティングなどが12月1日(日)まで調布市役所や調布市文化会館などの各地で開催。水木しげるの生誕地である境港のカニ汁や物産展など、グルメも堪能できる。
市内の飲食店や店舗とのコラボメニューやイベントもあるので、鬼太郎茶屋を拠点に、ゲゲゲの世界に迷い込み、散策してみるのもおすすめだ。ゲゲゲの森のモデルになった神社の境内で小鳥たちのさえずりを聞き、天神通りを歩けば、知らぬ間に妖怪たちにすれ違うかもしれない。
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